逃げないでくださいね
「じゃあルールはあなたが負けを認めるかもしくは俺が死ぬかでいいですか?」
と王様に言うと
「それでいいのか?せめてどちらかが死ぬの方がいいのではないのか?」
「いやいや王様を殺したらダメじゃないですか、それと俺は狙われるのは気にしませんが・・・・・」
と言って周りを見る。
「気にしないが、何だ」
剣を構えたまま聞いてきた。
「もし俺が勝ったらさっきのお願い聞いてくださいね」
と言って準備運動をする。
「いいだろう、いくぞ!!」
と言って上段から斬りかかる。
俺はそれをかわすと王は振り向きざまに斬りかかる。
「危ない危ない」
「どうした避けるのに精一杯か、まだ始まったばかりだぞ」
と言って剣を振って構える。
「はぁ~、じゃああなたがどれくらい強いか試させてもらいます」
「試す?」
「はい試します、この装備は前にやっていたゲームで作った装備で何故かその時やっていたゲームのプレイヤー達が俺を見ると逃げるんです不思議ですね」
「逃げるか、なら私が逃げず貴様を斬り伏せればいいんだな?」
「はいじゃあ全力で行きます、逃げないでくださいね」
目の前の少女がそう言うと少女の周りに黒い、赤黒い靄が現れて少女がその靄に沈むように消えた。
「どこに消えた!」
そう私は言うと頬を誰かに触れられて寒気が走った。
剣を振るが手応えがない、すると次は身体中を何かが通り抜ける感じがした。
(何だ?この感じは?寒い?冷たい?)
そう思って体を見るが何ともない。
そしてそのまま地面を見て戦慄する。
地面全体が血のように赤い人間達が自分に手を伸ばして何かを言っているが聴こえない。
ピチャッピチャッと歩いて誰かがこちらに向かってくる。
私は剣を構えたはずなのに剣を持つ手が動かない金縛りにあったかのように。
心臓の鼓動が速くなる。
(動け!動け!)
そう思って体を動かすが動かない。
ピチャッピチャッピチャッ、水の上を歩くような音が徐々に近づく、走ろうにも走れない。
ピチャッ、その音が聴こえ立ち止まったと思って目の前を見るが誰もいない。
すると後ろから誰かがまた頬に触れられて戦慄する。
これは見つけた、そう言っているのだ。
体に力を入れて動こうとするが動かなかった、そして目の前に視線を戻して目を見開く。
目の前に赤黒い人の形をした靄がいた。
体がガタガタ震える、息が苦しい、体の感覚がない。
(目の前にいる靄は一体なんなんだ!コイツは!)
そう思って目の前の靄を睨み付けると靄は体をくっつけて耳元でこう言った。
[死者の狂想曲]
すると地面がガラスのように割れて私は血に濡れた人の海に落ちた。
「殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!」
地面が割れて聴こえくるのは殺気を孕んだ叫び声、それとも楽しんでいるのか笑いながら叫んでいる声。
徐々に声が大きくなっていく。
「うわぁぁああああぁぁぁ!!!!」
私の声は人の海に消えた。
目の前で王様が倒れた・・・・マジか・・・・・
死んではいない・・・・・良かった。
「じゃあ起きるまでこの部屋、調べますか」
そう言って中を調べる。
部屋の中には人一人が入れる管が付いた容器みたいのが五つ、で管は奥まで続いてる。
先に進むと容器に入った悪魔のようなミイラがいた、でも右腕と右脚がない。
「魔力を流して生き返らせようとしていた?と、じゃあ足りないところは機械にして不死王の心臓を使ってみるか?」
(じゃあやってみますか)
俺はそう言って義手と義足をつける機械にほとんど任せた、そしてアイテム欄から不死王の心臓を心臓あたりにに置いて見る。
すると心臓は消えて悪魔のようなミイラが起き上がった。
「おはようございます」
俺はとりあえずそう言った。
するとミイラは機械の右腕と右脚を見てこっちを見ている。
「あーえっとその、右腕と右脚がなかったので代わりの腕と脚を
機械をつけました」
そう言うと右手を心臓に当ててこっちを見ている。
「不死王の心臓を使いました」
そう言うとまたこっちを見ている。
とりあえず調べようと思ってカメラを向けてモニターを見るとモニターに出てきた文字を見る。
『ドッペルゲンガー』
出てきた文字に俺は固まった。
(は?ドッペルゲンガーって俺死ぬパターン?)
と思ってカメラをおろしてミイラを見るとそこにいたのは赤白い長い髪に片方の目が赤い裸の少女。
俺はとっさに後ろ向いた。
(俺じゃねぇか!)
俺はもう一度モニターを見ると女性と書いてある。
(ってことは俺を女と思っている・・・・・ってことは大丈夫?)
そう思ってとりあえず服だなと思って考える。
(ワンピースしか思いつかない)
そう考えていると後ろからフードを引っ張ってくるドッペルゲンガーさん。
「ちょっと待ってください」
俺はとりあえず装備欄から上着を外してドッペルゲンガーに渡す。
シャツだけってやっぱり寒いがしゃーない、とりあえず倒れている王様のところに行きますか。
読んでいただきありがとうございます。間違っているところもあるかもしれませんが宜しくお願いします。




