表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

引き立て役&盛り上げ役の私...。

作者: 七瀬


『見た目は、ぽっちゃり体型で痩せたら可愛くなるよと言われるけど、、、?

それって? 痩せないとモテないと言う事なんだよね! 飲み会に行けば可愛い

女の子の引き立て役で、しかも盛り上げ役の私、、、。

そりゃ~こんな私がモテる訳がない!!!』



私は、職場でも女友達でも呼ばれる時は、必ずと言っていいほど、、、。

可愛い子の引き立て役&盛り上げ役の私......。


そもそも、そうじゃなかったら連れてってもらえない!!!



そして今日も、職場の女の子に呼ばれた!


『今日さ~飲み会があるんだよねぇ~イケメン3人も来るんだって!

みかさも来るよね?』

『...ううん』

『じゃ、今日もよろしくね! ジャンジャン盛り上げてよ~』

『わかった...。』




 

仕事が終わって、私を入れた職場の女の子3人で飲み会へ。


『今日来る、男子3人とも、イケメンらしいよ~ 東大に京大もいる

らしいって! 一流企業で働いている人もいるとか、、、?』

『じゃ~絶対にゲットしないとねぇ~』

『みかさ頼むよ! 絶対にここでゲットしたいから!!!』

『...ううん』

『みかさもイイ人がいれば、狙っていいからね!』

『ゆい! それは無理でしょ~ みかさに失礼だよ!』

『ごめんごめん、デブ線の人がいればいいよね!』

『......』



本当に、この人たちとは友達になれない!!!

【ホント性格ブス!】


でも、この人たちに私が何故合わせているかは、【仲間はずれ】にされたくない!

ただただ、それだけの理由。



私だって、彼氏が欲しいけど、、、。

それより、1人でいる事はもっと嫌だから、、、。


もし、、、? 万が一、私に彼氏が出来ても誰にも言わない!

誰一人! 私は信用してないから、、、。




...そして、そこに来ていた男性3人のうちの1人の男性に私は恋をした。

でも、こう言う時に限って、他の2人も同じ人がイイと言いだす。


『わたし、成田さんがタイプだな~!』

『えぇーーー!!! ゆい、ズルいよあたしだって! 成田さんがイイ!!!』

『みかさお願い!!! 盛り上げて~!』

『...ううん』

『しおりはさ~ちょっと落ち着きなよ~!』

『そうやって、ゆい! 成田さんを独り占めするんでしょ~?』

『あぁ~バレた、、、!?』

『そりゃ~バレるよ!』

『じゃ、行こうか!』

『うん!』



この飲み会の女の醜さと来たら、、、。


ターゲットが 『成田さん』に絞られた地点で他の2人の男性は相手にされて

いない! どんなに、ゆいやしおりに話しかけても、、、。


成田さんに話がいく、、、。

可哀想に、、、まだ中盤なのに男2人でお酒を飲んでいる状態...。


ゆいとしおりは、成田さんの横について女の武器をバンバン使って誘惑している。



【なんだか、、、女の醜い戦い!】

私の心の声が漏れないように、、、今、心の中だけで思っている。



そんな私は、引き立て役&盛り上げ役の両方を引き受けていた。

もう、女を捨てている。


楽しませるために完全に徹していた!!!


でも、なんだか悲しい......。

私が好きになった人の前で、、、笑わせる事。

【私、、、何してるんだろう?】


そんな事を思いながら、盛り上がっている。




最後、、、飲み会が終わってみれば、、、。

ゆいもしおりも、成田さんにフラれていた。


『ごめん、今好きな人がいるから! ゆいちゃんやしおりちゃんは可愛いから

直ぐにイイ男性が現れるよ~!』

『成田さんは、わたしの事嫌いなんですか、、、?』

『ごめんね、そういう事じゃないから、、、。』

『あたしは、成田さんだけが好きなんです!』

『僕も、僕の好きな彼女だけが好きなんだ!』

『なんか? 残念だな~!』

『あぁ~前田さんは、彼女いるんですか、、、?』

『えぇ、俺はいないけど、、、?』

『じゃじゃ、今度2人きりで飲みに行きませんか?』

『あぁ、いいよ!』

『わーあ! 嬉しい!!!』

『福元さんは、好きな女性のタイプはどんな人なんですか?』

『えぇとね? 可愛らしいタイプの女の子かな?』

『あたし! 福元さんの事、好きかも、、、!?』

『あぁ、そう! ぼくもしおりちゃんの事が好きだな~!』



なんて変わり身が早いこと、、、。

そして、、、私と成田さんの二人きりになる。


『なんで? みかさちゃんは、盛り上げ役をやってるの?』

『だって私なんか、、、? モテないし! 2人は大切な友達だから。』

『そうなんだ! みかさちゃんってイイ子なんだね?』

『...そんな事ないですよ!』

『今度、二人でデートしない?』

『えぇ!? 私とですか?』

『うん。』




飲み会の結果!


ゆいと前田さんは上手くいかなかった...。

結局、タイプでもない男性と長続きしないのだろう。


しおりと福元さんは、微妙な関係になった。

既に福元さんには、妻子がいてまさかの、、、!? 

『不倫相手』になるなんて、、、!!!




そして、唯一上手くいったのは、、、私と成田さん。

私はみんなに内緒で成田さんと付き合っている。



『幸せは、外見じゃないのかもしれない!!!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ