3話
北海道と神奈川県の人、
本当にすみません。どうか、怒らないでください。
リア「じゃあ、ユーリにしてもらうことはこのカードに名前と生年月日を書いてくれるかしら?」
俺は茶色いカードに言われた通りに書いた。
ポン! とリアがスタンプを押した。
リア「これで貴方もこの街の冒険者の仲間入りよ。」
「リア、一つ聞聞いてもいいか?」
リア「ん? 何かしら?」
「言いにくいんだけど、、無一文でも泊まれる宿ってないかな?」
すげー恥ずかしい。
リア「それならいいところがあるわ! 付いて来て!」
「おいおい、ギルドはほったらかしていいのかよ。」
リア「大丈夫! 今更クエスト受けるような人なんていないから〜」
それ大丈夫じゃないだろと、思いながら俺はリアについていき、
そこには日本で言うアパートみたいな感じの建物があった。
リア「相部屋になっちゃうけど、家賃はいらないわ。」
えっ⁉︎リアと一緒に? これは童貞を捨てる日も早いぞ。
リアがドアに手おかけガチャっとドアを開けると、そこには黒髪の女の子が立っていた。
???「あっ、リアー? 久しぶりー!」
リア「カンナー久しぶりー! 今日からここに住む人を紹介しに来たのー」
カンナ「えっ? もしかしてそこの熟女好きのこと? 冗談じゃないわよ、何で私が一緒に生活するのよ。」
やっぱり熟女好きって汚名は付いてたんだ。
こんなかわいい子にまで言われるなんて。
「だ、誰が熟女好きじゃーー! 俺は同い年ぐらいの方が好きなんだよ‼︎」
カンナ「何言ってんのよこいつ、この街に来てすぐ下着ドロ働いて捕まったくせに。」
「あ、あれは誤解があってだな、 と、ともかく俺は熟女なんか好きじゃない! 断じて違う!」
俺は声を荒げて弁解した。 誤解が解けたか? と思った時。
リア「あら、そうなの? 熟女好きなら安心かな〜? と思ってこの部屋を紹介したんだけど。 違うなら無理かしら?」
「熟女だーい好き! あの大人の色気がさっっいこう‼︎ さっきは照れ臭くて嘘ついちゃったよー ハハハハハハハ‼︎」
カンナ「やーっぱりね! でも、こんな奴と一緒に住むのわ嫌よ!
お断りよ。」
こいつぶっ殺してやろうか。
せっかく恥を捨てて寝床を手に入れようとしたのに‼︎
リア「あら、カンナには決定権はないのよ?」
カンナ「なんでよ! ここ私の部屋じゃない‼︎。」
リア「だってカンナも家賃払ってないじゃない。」
カンナ「ぐぅ!」
カンナはその場にうなだれた。
「本当にここに住んでいいんですか? 俺何も持ってませんけど。」
リア「いいのよー、カンナも貴方と同じような感じだしね。
もう遅いから私は帰るわ、あとは二人で話し合っといてねー。」
リアは面倒ごとを押し付けて早々と帰って行った。
カンナ「で、アンタはどこから来たのよ。」
どこか高圧的な態度な奴だなコイツ。
「俺はアンタじゃなくてユーリって呼べ。
俺は多分お前の知らない所から来た。 言っても意味ないと思う。」
カンナ「へぇ〜 相当な田舎もんね。
私はここよりも文明が進んでいる日本っていう所から来たの。
こんな辺鄙な田舎よりももっと良いところよ。」
勝ち誇った顔で言って来た。
ていうか今日本って言った?
「俺も日本から来たんだけど」
カンナ「・・・・へ、へぇ〜 こっちの世界にも日本って言う名前があるのね。」
いや、あるわけないだろ。
「お前日本のどこに住んでたんだ?」
カンナ「北海道」
「ど田舎じゃねーか‼︎ お前そんなんで威張ってたのかよ、田舎もんじゃねーかお前も。」
カンナ「だって、北海道でもここよりは進んでるもの!!
だいたい! あんたはどこ住んでたのよ!。」
「俺は神奈川だけど。(ニヤニヤ)」
カンナ「東京の腰巾着め(ボソッ)」
ブチィ
カンナ「ん?」
「日本列島からハブられたただでかいだけが取り柄の田舎もんめ!」
カンナ「何よー! 東京が無かったら大して栄えもしなかったろうただの小さい腰巾着にピッタリなサイズの県じゃない!」
「東京とサイズ大して変わんねーよ! 北海道なんて海が無かったら寒いだけだろ!」
ユーリ「ぐぬぬぬ」
カンナ「ムムムム」
ユーリ・カンナ「フン!」
チョークみたいなもので線を引き始めた。
カンナ「こっからこっちがアンタ、こっからこっちがアタシね。」
「どー見ても7対三だろこれ! それ貸せ!」
カンナ「嫌よ! せめてトイレと風呂は使わせてあげるわ、感謝しなさい!」
「わかった、ここには日本人しかいない、 ジャンケンで勝負を決めようじゃないか。」
「良いわよ、乗ってあげるわその勝負。
買った方がこの家の8割の権利よ。」
「乗った!」
ユーリ・カンナ「ジャンケン」
カンナの中
「こういうセコイタイプはチョキを出すのが一般的ね(偏見)だったら私はグーを出すまでよ!」
カンナ「ううぅ、うっ、うっ、 なんでよ〜 なんで私がこんなに狭いところで〜 」
「俺は昔から動体視力だけは良かったんだ、ジャンケンを受けた時点で俺の勝ちは決まってたんだよ。」
カンナ「そんな地味な特技に負けたなんて、屈辱っ!」
「負け犬の遠吠えかぁ〜〜 ハーハッハッハ!」
これで寝床は手に入れた、後は収入源をどうするかだ、やっぱり冒険か? 明日この街の外にでも言ってみるか〜。」
俺は朝一番にギルドへ向かった。
「おはよー!
リア、今日は街の外に冒険に行ってくるよ! なんか良いクエストはないか?」
リア「おはよう、ユーリ
クエストならSSランククエストかEランククエストしかないわ。」
「じゃあEランクで一番報酬がいいやつで!」
リア「それなら、クリ◯ンの採取ね!」
「え?クリ◯ン?」
なんか聞き取りにくい。
リア「ええ、とげで覆ってなくてツルツルの栗の名前よ、
これがイラストよ。」
ツルツルで栗の丸い殻みたいな絵が書いてある。
てっきりフリ◯ザにやられた方かと思ってしまった。
リア「えーと、報酬は7,000メリーね。」
お! これなら今日の飯代はなんとかなるぞ。
「それにするよ、 じゃあ行ってきます!」
リア「行ってらっしゃーい。」
「えーと、ここを左に行くと、 あった門だ。」
門兵「冒険でございますか?」
「はい! 少しクリ◯ンの採取へ。」
門兵「わかりました、どうぞお気をつけて下さい。」
「おおぉー ここが街の外か〜 道か全然整備されてなくてボコボコだぁ〜しかもそれが見えなくなるまで続いてる、見たことない木や果物やリス? みたいなものまでいるぞ。」
一応リスから渡されたない短剣とナイフがあるけど凶暴そんなのは全然見当たらない。 異世界の冒険はとても楽しみだ。
クエスト
クリ◯ンの採取、 スタート。
大事な事なのでもう一度いいます。
北海道と神奈川県の人本当にすみません。
どうか怒らないでください。