1話
「あの〜、状況は理解出来ましたか?」
もしかして、みんなみたいに異世界へ行ってウハウハ出来るフラグなのか?
「はい!これからの人生を決めるんですよね!」
「はい、ですが貴方には特別に地獄ではなく、異世界へ行くことが出来ます、どうなさいますか?」
俺、地獄行きなのか。
「もちろん!異世界にします!」
「そうですか、ではこの円の中に入ってください。」
「あの!女神さま、申し上げにくいんですが〜・・・
僕は自分の意志ではなく殺されてここに来たんですよね?」
「はい、そうですよ。」
「先の人生で遅れをとった分次の人生ではスタートで差をつけたいかな〜と思いまして、ほら!周りとは少し違う? みたいな?ハハ!」
女神の心の中
「・・・こいつ、ウザすぎだろ、地獄行きに渡す能力なんてねぇっつうの!」
「わかりました!周りとは違うスタートですね?」
「はい!是非お願いします!」
「では、円の中へ」
能力は選べない感じか〜それとも聖剣みたいな強力なものが貰えるのか、これでニートみたいな生活とはおはさらばだ!
「では、良い人生を。」
なんか女神様妙にいい笑顔だったけど、まぁいい!これからは楽しい異世界ライフだ! 俺は美人エルフと結婚するぞー!
ドスン!
「痛っっ!? もっといい落とし方は無いのかよ〜」
「キャー‼︎下着ドロボウだわ! 兵隊さーーん!誰か来てー!」
は?誰がこんなババアの下着取るんだよ、でもこの状況逃げなきゃヤバイ?
「俺の異世界第一歩がこんなんかよー!」
かなり遠くまで逃げて来た。
「ハァ、ハァ、疲れたー」
運動も何もしてこなかった俺にはキツすぎる。
俺はその場に倒れこんだ。
その時、俺の頭上から一通の手紙が落ちて来た。
「ん?女神様から?激励の言葉か?」
ビリビリ・・・二枚の紙が入ってる一枚は手紙でもう一枚は地図みたいだ。
この度はすみませんでした。
何かの手違いであと一歩で熟女好きの汚名を着せるところでした。
「なんだぁ、女神様もドジだなww
ヒュン! と空から横に刃物が落ちて来た。
「ご愛嬌ですね。」
ひと段落ついたところで、冒険者になりたいのならギルドへ、商人になりたいのであれば求人ボードを見に行くと良いですよ。
「この地図を見て行けってことかー やっぱ冒険者かな!いっぱいお金稼げそうだしな〜」
こうして俺は冒険者になるべくギルドへ向かおうとした。
冒険者がどんなものかも知らずに・・・
だいたい毎日更新します。