表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヘタレな僕に世界を救えと?  作者: カニードル
3/13

僕の日常生活

ちょっと長くなりました。

あと一話は早めに出せそうです。

 皆さん、どうもおはようございます。本日三回目の挨拶です。


 今、僕は非常に重苦しい空気の中朝ご飯を食べている。メニューは白米に味噌汁、そして焼き魚。好きです、和食。ビバ和食。ちなみになんで重苦しい空気なのかというと、父さんと御爺様が一緒の部屋にいるからだ。あの人たちは事あるごとに喧嘩をしている。まぁ、その内容がもっぱら僕のことなんで他人事ではいられないんだ。だいたいいつも僕の教育方針のことで喧嘩している。御爺様はもっと僕を厳しくしつけたがるし、父さんは今でも多くてむしろ減らすべきだと言っている。個人的には父さんの意見に賛成したいんだけど、神谷家の今後を考えると御爺様が言っているようにもっと頑張らないといけないんじゃないかと思う。だからいつも僕は二人の間でオロオロしてる。まぁそれを見てさらに御爺様に怒られるんだけどね。


 ちなみに僕のお母さんは今いない。・・・あ、死んだとかじゃないよ?なんでも武者修行とかなんとかで、全国の道場破りをしているらしい。


 え?それは父さんのことじゃないのかって?いいえ、うちの父さんは神谷家にずっといます。なんで母さんなのかというと、まぁ端的に言えば我が家最強だから。うん、めっちゃ強い。父さんと二人がかりでも勝てない。あと、言ってなかったけど父さんは入り婿。なんでも母さんが高校生のときにひとめぼれしたんだって。まぁ、一応父さんのため言っておくと、世界でも父さんはかなり強い方だと思う。てか父さんクラスがゴロゴロいたら、世界がどこぞの世紀末みたいになってしまう。まぁそれこそ母さんがいるから上には上がいるんだろうけど、かなり強いのがわかる。まぁ僕がその父さんと互角に戦えてしまうから、御爺様がもっと厳しくしたがるんだろうとは思うけど。あ、でもその僕は間違っても世界的に強いことはない。なぜなら僕には経験というものがない。父さんには勝てるかもしれないが、他の人に勝てる保証はどこにもない。


 だから僕の位置づけは、ちょっと強い程度の高校生。改めてよろしくお願いします。


 そんなこんなで朝ご飯を食べ終わった僕は、早急にこの空間から出るために学校に向かうことにした。時間は七時三〇分。まぁ、いつもよりちょっと早い時間だけど、なるべく早くこの重力が明らかに倍ぐらいかかってそうな空間から出たい僕にはそんなこと関係ない。・・・この空間で稽古したら強くなれんじゃね?ってすごい思う。あ、でも辛さは倍増です。だって稽古に御爺様も参加するから。


 僕の通う私立高校まで、徒歩で片道三〇分。まぁ、個人的には遠すぎない、いい感じの距離だと思う。


 今日は時間があるからのんびり行こう。って思ってた僕の前には一人の女の子。あとコンマ何秒かでぶつかります。そこで、僕がとれる選択肢は、


 1.かわす   僕にはそう難しくない選択。だけど彼女は確実に転ぶだろう。


 2.受け止める 僕にとっては超難関。触らぬ()に祟りなし。だけど彼女は転ばずに済む。


 3.ぶつかる  すべてをあきらめて受け入れる。この場合は両方とも倒れる。


 さぁ、あなたたちならどれを選びますか?


 僕は即座に3を選びました。ヘタレで結構です。いくらでも罵ってください。


 そして、3を選んだ僕とそんな僕の葛藤なんて全く知らない彼女は、一緒に倒れこんだ。地味に痛い。ていうかこの人、すごい勢いでぶつかってきたんだがそんなに急いでるのか。


「す、すみません。大丈夫ですか!?」


 あ、はい。大丈夫です。そのことを僕は全力の首を縦に振る動作で表現した。


 いやー、これはキツイ。この女性への免疫がまるでない僕にとっては、パニックに陥りそうだ。


 なんでかって、それはこの人がめっちゃ美人だから。うん、金髪が目にまぶしい。・・・金髪?外人さんか?え?でも日本語?


 もうなんでもいいや。

読んでいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ