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初めてのデート4

二人は色んな動物達を見て、そして触れ合った。

雫は色んな動物を見る度に、子供のようにはしゃいでいた。

海渡はそんな雫を見て気持ちが太陽のように明るくなっていた。

二人は笑顔が絶えなかった。



次に二人はパンダコーナーに来た。

パンダコーナーには、お金を払ってパンダと触れ合える事が出来るという看板が立っていた。

「海渡!見て!!ここも触れ合える事が出来るんだって!」

海渡は雫が指さす看板を見た。

そして、少し目を見開いた。

「た、高い・・・」

海渡のそんな呟きに雫は首を傾げた。

そして、雫も看板を見た。


『可愛いパンダと沢山触れよう!!料金・・・お一人様一万円』


「海渡?」

雫はまた海渡を見た。

「一万かぁ・・・うーん・・・」

海渡は一人で悩んでいた。

(一万は少し高いなぁ。でも、折角の機会だし、雫には色々楽しんで欲しいし・・・)

海渡は、よし、と一言言うと雫を見た。

「折角来たんだし、行こっか!!」

雫は笑顔で「うん!」と言って頷いたのだった。



高いお金を払って触れ合いパンダエリアに二人はやってきた。

通常のパンダエリアには、大人パンダばかりだったが、ここは子パンダばかりだった。

「可愛い~!!」

雫は一匹の子パンダにそろそろと触れた。

「ふわふわ♪」

子パンダを抱き抱えると、雫は子パンダに頬づり

「可愛いね」

海渡は雫の抱える子パンダの頭を優しく撫でた。

子パンダは、雫の腕の中で気持ちよさそうに眠っていた。

雫は眠る子パンダを見ると、優しい笑みを浮かべた。

そして、まるで子守唄かのように歌を歌った。

「~♪」

海渡は雫の美しい歌に聞き惚れていた。

(やっぱり雫の歌は心地いいな)

目を閉じて聞いていた海渡は、ゆっくりと目を開いた。

すると、いつの間に傍に来たのか・・・?

雫と海渡の周りには、小さな子パンダが座っていたり、仲間同士仲良く重なっていたり、寝転んで眠っていたりしている子パンダが沢山いた。

触れ合いエリアに来た客は、皆、目が点になっていた。

まるで、不思議な光景を見ているみたいに。

海渡は内心苦笑した。

(雫の歌は、僕や魚達だけじゃなく、動物達をも惹き付けるんだ)

「やっぱり雫はすごいな」


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