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転生したと思ったらロボットの戦闘支援AIになっていました 〜量産機だけど美少女パイロットとこの先生き残るためにエースを狙います!〜  作者: 夕暮れタコス
第17話 和平と殲滅

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17-1

「みんな、マーキングガン持った〜?ハロンナは後退するから!気をつけてね!」


「うん、隊長の分も私が持ったよ。アンビー、私達の家(ハロンナ)をお願いね。2人とも、先行くよ。シシハナ、行きます」


「こっちも準備オーケー!フィーリア、行ってきます!」


 慌ただしく2機が発艦する。前方から迫るは無人機の群れだ。流石に数がとんでもない。ゆうに100は超えている。

 そして、その奥には菱形の巨大な人工物が見える。


「おいおい、この数を相手すんのかよ」


「あらあら、怖気づいてしまいましたか?戦いは数、というのなら、私にお任せを」


 イヴの頭部が強く発光する。さらに機体温度が上昇していく。


「それに、私のこの体は数を相手するために改造した体なのですよ。どうぞ、ご覧あれ」


 胸部に空いた大口径の銃口から、レッドアイ達にトドメを刺した、いやそれ以上の黄色い大出力ビームが発射された。それは前方の無人機群を薙ぎ払うように数秒かけて放射され、半数近くを撃墜した。

 直撃していない機体も溶解している。相当な熱量を持ったビームみたいだ。


「すごい……」

 

「なんて威力だ」


「うふふ、いかがでしたか?ちょっと体を休めますわね。その代わり、この子達に頑張ってもらいます。あ、撃ち落とさないでくださいよ?」


 上方から別の群れが接近してくるのをセンサーが捉えた。イヴの言う、この子達だろう。ドロンズ18機、アッシュレッグ4機だ。数では大きく劣っているが、動きが目に見えて良い。

 俺達とは別方向から友軍反応を出す機体達による奇襲をかけられ、無人機群が陣形を大きく崩した。


「味方になると、なんとも心強いな。ボーッと見てちゃ何言われるかわからん!俺達も行くぞ!フィーリア、先陣を頼む!基本陣形でいくぞ!」


「「了解!」」


「ふふ、この陣形も久しぶりだね。さあ、後ろは任せて暴れてきて」


 俺達が先陣を切って敵の群れに突撃する。

 オルタバレル、ダガー、プラズマブレイド、パイル、エレクトロ、そしてフェザーユニットの羽撃き。全身を武器とし、全方位の敵を撃墜、又は損壊させていく。

 そして、ダメージを負った敵にシシとラハラがトドメを刺しつつ、危険度の高い敵を落として互いをカバーし合う。


「うふふ、いい連携ですわね。この程度の数の通常機動兵器では、もはやあなた達の相手は務まりませんね」


 イヴが高みの見物とばかりに離れた所で楽しそうに喋りながら見ている。戦闘突入後も彼女を注視しているが、怪しい動きは見られない。本当に俺達に対する敵意は無いように思えてきた。


「ちなみに先程の私の攻撃、重粒子高熱圧縮プラズマ照射砲、と言うのですが、これ、あの要塞の建造データから見つけた物を小型化した物なんですよ」


「おいっ、まさか、より強力なビーム砲が搭載されているって事かよ!」


「なるほど、甚大な被害ってそういう事」


「止めなきゃっ!」


「急ごう!」


 最後の1機にプラズマブレイドを叩き込み、加速しようと翼を広げた所でレーダーに6つの新たな反応。加速を止めて身構える。


「ふーん、どうやらリヴァイブのお出ましみたいですよ?エクスキューショナー・エイティスリー、ですか」


「ほう、お前が噂の裏切り者か」


 通信にドスの効いた聞き覚えの無い男の声が割り込んできた。


「あらあら、覚醒めているお方ですか?」

 

「そうだ。私は覚醒めてもなお自我を持つことを許された特別なる存在だ」


「ふーん、ダメ元で聞きますけど、エイティスリー、私とお友達になりませんか?」


「笑えない冗談だッ!」


 1機が突出して加速する。それに合わせるように5機が追従している。


「もしかしてリヴァイブはあの1機だけか?」


「そうですね。残りはエイティスリーの支配下のAIです。あのAI達欲しいので、私が戦います。うふふ、あなた達の信頼も欲しいですしね。先に行っててもいいですよ?」


 そう言ってイヴが前に出る。

 エクスキューショナー・エイティスリー達の機体はアッシュレッグをベースにしていて、手が大振りで幅広な刃物になっている。


「フィーリア、イヴに手を貸してやれ!シシ、俺達は先に行くぞ」


「了解」


「2機でですか!?私達も――」

「メイ、無理はしないから安心しろ。それにお前達ならすぐ追いつけるだろ?」


「わかったよ、ラハラ。シシも気をつけてな」


 ラハラの意図を汲んで先に行かせる。

 イヴに単独行動させるほど信用していないし、イヴの推進力についていけるのはフィーリアしかいない。つまり、監視役は俺達しかいない。

 頼むから変な気は起こさないでくれ、気がつくとそう祈っていた。


「ふっ、異星人2機で何ができる。行くがいい。俺の任務は裏切り者の処刑だ。そこの異星人、邪魔をするなら死ぬぞ?」


 そう言ってさらに加速する。それに追従するのは1機のみ。

 イヴが腰に下げていた、クーリアのプラズマライフルとレッドアイのアサルトライフルを手に取り、射撃を開始。狙いはリヴァイブ機に絞っている。

 リヴァイブ機は幅広な刀身を盾のように使いながら距離を詰めて行く。


「こっちも来たな、メイリア、やるぞ」

「うんっ!」

 

 残りの4機が宇宙空間を跳び跳ねながら俺たちの方に向かってくる。


「その機動、もう見慣れたよ!」


 オルタバレルの単発モードをしっかりと当てていく。だけど、こちらも刀身を盾にして防いでくる。


「相変わらず2機編成の機動。磁界の干渉問題はまだ解決してないみたいだな」


 プラズマを撒き散らして磁界の形成を阻害する。跳び跳ね損ねた1機に接近しながら、ダガーを頭部に投擲、動きが鈍った所をプラズマブレイドで切り刻む。


「あらあら、欲しいと言ったのに」


「そんな事言われても……」

「落とさなきゃこっちがやられちゃうよっ!」


「うふふ、わかりました。こちらを早々に片付けますね」


 イヴが急加速で逆にリヴァイブ機に肉薄する。しかし、それに動じずにリヴァイブ機は適切な間合いを維持し、刃を振るう。

 イヴが斬撃をプラズマライフルで受ける。


「あらあら……」


 1秒も持たずにライフルが溶断された。


「ふーん、いい切れ味ですね、刀身にプラズマを走らせている。プラズマのチェーンソーですね。でも、もう終わりですよ」


「なっ……」


 驚愕の声と共にリヴァイブ機が機体中から火花を上げて動かなくなる。それに連動して他の敵機も大人しくなった。

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