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転生したと思ったらロボットの戦闘支援AIになっていました 〜量産機だけど美少女パイロットとこの先生き残るためにエースを狙います!〜  作者: 夕暮れタコス
第16話 混迷と凱旋

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16-5

「まさか俺達との戦闘の中で目覚めたのか」


「ええ、そうですよ。あなた方には感謝していますのよ。さらに、のこのこ出撃した2人の監視者を始末してくれたおかげで目覚めてもなお、自由に動く事ができましたし」


「そういえばステルス被ったレッドアイが2機いたな……。だが、なんでフィアがいるとわかった?」


「あら、彼はフィアと言うのですね。私は他のリヴァイブの管理も任されていたので、彼等の発する特殊な信号を感じ取れるのです。リヴァイブのようでリヴァイブではない誰かがあの戦場にいる。そう感じてメッセージを送りましたの。さて、次はフィア、あなたの事を教えてくださらない?」


 イヴを信用したわけじゃないが、今は情報が欲しい。もっと聞き出すために、あまり話したくはなかったが、サーチの事を掻い摘んで説明した。


「ふーん、なるほど。あなたは我々のコピー品、というわけですか」


「ちょっとあなた!フィアの事をそんな風に言わないでよ!」


 メイリアがカッとなって怒鳴った。

 

「あらあら、うふふ、ごめんなさい。あなた随分とフィアに入れ込んでいるのね」


「何か目的があって近づいてきたんでしょ!それを言いなよ!」


「あらあら、嫌われてしまったみたいですねぇ。わかりましたわ。単刀直入に言いますと、例の要塞の中には多くのリヴァイブの反応があるのです。私は彼らを解放してあげたいの。そのために力を貸してくださらない?」

 

「共闘しろって事ですかぁ?」


「ええ、そちらにとっても悪い話じゃないと思いますよ?あれが完成してしまったら、そちらの被害は想像を絶する事でしょう」


「……それ脅し?」


 シシが静かに言う。みんなの反応を見るに、胡散臭く思っているのは一緒のようだ。


「ふーん……みなさんに嫌われてしまっていますねぇ。私はただ楽しくお喋りが出来る仲間が欲しいだけなのですよ?それと薄々勘付いてると思いますが、私はアウターローバが嫌いです。だって静かに天に召したと思ったら、機械にされて戦わされていたのですよ?うふふ、恨みたくもなりますよ」


「もっともな理由ですね〜。ちなみに、要塞は完成まであとどのくらいですかねぇ?」


「3、4日と行った所ですかね」


「ドミトリアに戻る時間はないかぁ……。ちょっと相談させて下さい」


「うふふ、どうぞ、納得のいくまで」


 秘匿通信にして話し合いを開始する。

 

 やはり胡散臭さは拭えないが、理由としては納得できる所もある。イヴがこちらに対して敵意が無い事も全会一致だった。

 現状、差し迫る危機があると言われた以上、それを確認しにいかないのもよろしくない。話し合いの末、みんなが出した結論は共闘しての要塞攻略、であった。

 緊急通信をドミトリアへ向けて発信し、送られてきたポイントへ向かい始めた。


「結局俺達が当たりクジだったか。フィー、イヴに不審な動きはないか?」


 シシにメイリアを預け、3人はハロンナへと戻った。俺はフィーリアでイヴの監視をしながら、ハロンナと並走している。


「ああ、凄くお喋りだけどな」


「あら、またナイショ話ですか?きっと私の悪口でしょ?うふふ、困りましたねぇ」


「イヴ、なんで俺達と共闘したいんだ?無人機を操れるんだろ?敵の主戦力を丸ごと利用できるようなものじゃないか」


「他のリヴァイブの管理下にある無人機は簡単には奪取できないのですよ。けど、覚醒めさせて、こちら側に引き込めば形勢逆転ですわね。うふふ、お喋りって楽しいですねぇ。他にご質問は?」


「覚醒めさせるって、方法はわかるのか?」


「残念ながらハッキリとはわかりません。ちなみに、私は目の前で大量の電磁波を撒き散らしながら友軍艦が爆発していくのを見て目覚めましたの。実は地球でも覚醒めた事例は時折報告されていますのよ。だいたい強力な太陽フレアと共に覚醒めるそうですよ」


「電磁気的な刺激が起因なのか……。もしかして艦隊に監視者がいたのも」


「ええ、覚醒めたリヴァイブをリセットするためです。うふふ、だから私は運が良かったのですよ」


 その後もイヴのお喋りに付き合わされながら、気づけば座標近くまで来ていた。


「フィアさん、一旦メンテとメーちゃんを迎えに戻ってきて下さい。隊長が監視役を替わります」


「了解」


 巡航形態で近づいてくるラハラとすれ違いながらハロンナに戻る。素早く仕事に取り掛かる整備班に混ざってメイリアがコックピットへと乗り込んできた。


「フィア、お疲れ様!なんだかおかしな事になっちゃったね……」


「そうだな、メイリアはまだレッドアイ撃墜の事、怒っているのか?」


「うん……。怒ってるというか、なんだろ、悔しいというかさ。あの射撃には敵意じゃない、まるで、そう、狩りとして楽しんでいたような悪趣味さを感じたの」


 メイリアがぼそりと根拠はないけど、と付け加える。


「きっと研ぎ澄まされたメイリアの直感がそう感じ取ったんだろうな」


「うん、そうだよ!なんか筋が通った気がする!あのレッドアイ達、イヴから逃げて来てたんじゃないかな!?」


 雷雲に躊躇なく突っ込む無謀さ。それに俺達はわざわざ単独行動していたんだ。ミサイルなんて早々に捨てて数で攻めれば良かったのではないか?攻めようはもっと他にあったはずだ。

 ミサイルを捨てられない状況。推進機としての利用。逃げるための足だったから。

 偶然を装って現れたイヴだが、もしや俺から発せられる特殊な信号とやらを察知して、レッドアイ達を追い立てたのでは?もしそうならハロンナの以上の索敵システムを持っているのかも……。

 

 様々な憶測が頭を巡る中、警報が鳴り響く。


「敵の要塞らしき反応を確認しました!敵の反応も多数!向かってきています!シシハナ機、フィーリア、出撃してください!」


 どうやらもう戻れない所まで来てしまったみたいだ。


「メイリアは戦闘に集中を。イヴは俺が監視しておく」


「オーケー、フィア!行こう!」

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