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転生したと思ったらロボットの戦闘支援AIになっていました 〜量産機だけど美少女パイロットとこの先生き残るためにエースを狙います!〜  作者: 夕暮れタコス
第15話 仲違いと仲直り

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15-1

「みんな、ありがとう。スズは無事取り戻したよ」


「了解だ。戦車隊も無力化した。シシはいったん家に戻れ。ヌバナは大丈夫か?」


「わかりました。そうさせてもらいます。行こう、スズ」


 蹴り飛ばされて転倒し、その衝撃で気を失ったオウザを機体の手で掴み取り、シシハナ機が砲撃でデコボコになった平野を走っていく。


「じい!仇はとったよーっ!」


 砲身のへし折られた戦車の上で両手を挙げてラピが誇らしげに叫んでいる。

 

「こら、ラピ!まだ死んでおらんわ!さすがグレイン、頑丈じゃ。だが、機体は大丈夫じゃが、儂の方が少々体を痛めた。だけどまだ戦えますぞ」


 ヌバナ機がブルに手を貸してもらいながら起き上がる。


「戦えるって何とです?」


 目の前の戦車隊は無力化されていても、なお衰えていない戦意を感じ、質問してみた。


「ドヴァの事だ。第2陣が来るはずだ。各機エネルギー残量は大丈夫か?シシハナがこちらに戻り次第、私もそちらに合流する」


「わーっ!ツヴァイス様が来てくれるなら百人力だーっ!」


 ラピが戦車の上で跳び跳ねて喜びを表現している。それを眺めながら機体コンディションを確認しているとシシハナさんから個別通信が入ってきた。


「ねえ、フィア。さっき私の事シシって呼んだよね」


「あー、確かに呼んでた!」


「ゔっ、あれは咄嗟に出てきてしまいましてですね」


「ふふ、いいんだよ。むしろちょっと嬉しかった。その、出来れば今後もそう呼んでほしいかな」


「いいなー!」


「メイリアもよかったらそう呼んでよ」


「わーい!シシちゃん!」


「あはは、お姉ちゃん凄く嬉しそう!顔がニヤけちゃってるよ〜」


「こら、スズ。余計な事言わないの」


 どうやら2人の仲も修復されたようで、楽しそうな声で会話をしている。隊員の親睦もさらに深まり、一件落着。とはいかないようだ。


「レーダーに反応!5機のALOFが近づいてくる!メイリア、もうひと仕事いくぞ!」


「オーケー、フィア!」


「俺も確認した。ここだと戦車が邪魔だ。もう少し前で迎え撃つぞ!管理者さん達もいいな?」


「了解じゃ。何やら胸騒ぎを感じますぞ。普通の奴らとは違うかもしれぬな」


「おいおい、勘弁してくれよ。さっきのでもう充分だ……」


「連れない事を言わないで欲しいな、ラインラークの亡霊。彼らは私の組織の精鋭達、数々の任務をこなしてきた。そう、例えば猿達の非人道的学校の襲撃とかね」


 通信が割って入ってきた。この声は……


「なっ、貴様っ!」


「ドヴァ、もう隠すつもりもなさそうだな」


「兄上、隠す必要がなくなったのですよ。私は貴方を超えて証明したかった。人間にとって知力こそもっとも重要な能力であるはずだと。特に獣人などと呼ばれる我々にとっては人と獣、その分水嶺となる物だ。しかし、世の中の見る目はどうだ?獣の力に頼り切りな兄上を敬っている」


「そんな理屈なんざどうでもいいんだよ!テメェはどこに隠れていやがる!」


「そう焦るな、ラインラーク。もうすぐ会いに行ってやる。その前に彼らの相手をしてやってくれ。彼らの望みどおり、薬で獣の本能を解き放ってある」


 ドヴァの言う彼ら、走り寄る5機のALOFが視界内に入った。どれも両手に鉤爪を装備したノーマルなクーリアだが、その走り様は獲物を見つけた獣のようだった。


「まさかドヴァ殿、パイロットを人工的にバーサク状態に!?」


 ヌバナの驚く声と同時に、背後でカタパルトの射出音が響く。風を切りながら布をマントのように纏った機体が飛んできて、見事に着地した。一見、マント以外は普通のクーリアだが、翻るマントの隙間から腰の後ろに左右に伸びているウェポンラックがついているのが確認できた。


「待たせたな。ドヴァよ、堕ちたものだな」


 そう言いながらラックから剣を抜き、構えを取った。


「手出しは無用と言いたいところだが、厳しそうだな」


 ラハラが怒りを帯びた声で言いながら、ライフルを構える。


「通信の出処を捜索中です!何を企んでいるかわかりません。分かり次第、何人か向かったほうが良さそうですね〜」


「了解だ、艦長。ならフィー達と代表が行ってくれ」


「ああ、そうしよう」

「「了解!」」


 獣のように走る5機のクーリアを6機の機体が構え受ける。

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