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転生したと思ったらロボットの戦闘支援AIになっていました 〜量産機だけど美少女パイロットとこの先生き残るためにエースを狙います!〜  作者: 夕暮れタコス
第9話 宇宙と解放

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9-3

 平たい屋根の格納庫が広い道路を挟み、入口を向かい合わせる形でずらりと並んでいる。有事の際に多数の戦力が集結出来るようにかなりの数の格納庫がある。だが今はほとんどが空家状態でそれを利用されてこの事態なのだろう。

 慌てて逃げたのか。近くにコンテナを3つ連結させた大型トラックが乗り捨てられている。この周辺で遮蔽になるのは格納庫自体かこのトラックだけである。

 

 周辺情報を分析している途中で、向けられた銃口から火線が噴き出す。

 急いで後ろに跳躍、俺達が出てきた格納庫の屋根に乗って身を低くする。ただでさえ強敵なのに開けた所で3対1は無理がある。


 立て続けに重く大きな銃声が響く。奴らの銃じゃない。


「今のは?」


「ルナンよ。彼女は狙撃用の機体。援護は期待しといて。けど距離を詰められると対応できないからそこのとこ、カバーよろしく」


 そう言ってヨルカ代表は補助シートで各所への通信を開始した。

 屋根の上から下を覗くと、奴らが出てきた格納庫の陰に2機、大型トラックの陰に1機隠れていた。そしてトラック側の機体、狼の機体は右腕が無くなっている。その右腕がアサルトライフルを握りしめたまま近くの地面に落ちていた。


「確かに援護は期待できそうだ」


「私達が下に降りて敵の気を引きつけないといけないわけだね。あの狼から狙おう。私に任せて!」


 3機が銃声の出処を探すように遮蔽の陰から弾が飛来した方向を覗き見ている。

 他の2機からはトラックが遮蔽になるように、狼に向かって飛び降りながらライフルを連射。

 ジグザグに走って弾丸を避けながら着地の瞬間を狙って近づいてくる狼。予想通り、着地に合わせて直剣で横薙ぎを繰り出してくる。

 手ぶらだった左手にナックルガードを展開。棘の付いた手甲が拳を覆う。落下の力を伝播させる様に直剣を上から殴り、叩き折る。すかさずライフルの銃口を相手の腹部に合わせる。しかし、銃口を膝で蹴り上げられる。空を撃つライフルの発砲音と同時に音響センサーがモーターの甲高い音と低く唸る走行音を捉えた。


「そっち近づいてる、そこじゃ撃てない」


 ルナンからの警告。トラックの陰から地面を滑るようにして鷲が現れる。いや、滑るようにじゃない、実際に滑っている。足の裏と踵の後ろに車輪が付いているのだ。

 アスファルトと足裏の間で盛大な火花を散らしながらブレーキをかけ、方向転換。ダガーを手にこちらを正面に捉える。


「走輪駆動!?初めて見た……っ!!」

 

 メイリアが気を取られ、驚きの声を上げたその一瞬の間に、鈍い衝突音とともに狼が片手で組み付いてきた。


「しまった!でもその程度のホールドじゃぁ!」

 ライフルを手放し、機体の重心を前方に移動させると同時に右手で組み付いている狼の左手を掴んで前方に引き寄せ、相手のバランスを崩す。


「逆効果だよ!!」

 相手の足を踵で払い、全身のスラスターで勢いをつけて前方に投げる。狼の機体が半回転しながら地面に叩きつけられた。


「おい、メイリア、機体の負荷っ!」


「緊急事態だったから許して!」

 

「あっははは、この私でもALOFで投げ技なんて聞いた事無いよ!もしかしてランの戦い方に触発された?」


「奇抜な攻撃は状況を打破するって学びました!」


 周囲の状況確認とルナンの援護を受けられるように跳躍してトラックが引き連れているコンテナの上に移る。カラスの姿が見えない。ルナンが睨みをきかせているおかげで敵の動きがかなり制限されている。これなら戦いやすい。

 勢いよく迫っていた鷲は、突如進路上の地面に叩きつけられた仲間を前にして、再び火花を散らして急ブレーキ。

 シシハナさんとの共闘を思い出す。固定機銃でも弱っている所をピンポイントで狙えば大ダメージを与えられる。

 コンテナの上から鷲の足元、ブレーキ中の車輪に向かって機銃を撃つ。ブレーキのとは違う火花が出始めてパンッと何かがはじけ飛ぶ音がした。ブレーキ機能が死に、勢いを殺しきれず狼に躓く。盛大な音を立てて鷲が転んでひっくり返った。思った以上の効果だった。


「すごっ!フィア、シシハナさんみたいだね!これは追い打ち―」


「行くしかないな!」


 コンテナから飛び降りながらナックルガードを展開。鷲とついでに狼の脚部を殴り壊す。

 後方に熱源、残りの1機、カラスが回り込んできた。鷲のサブマシンガンとダガーを拾って振り向く。通信が割り込んでくる。


「ハハッ、マジかよ。こいつらを一瞬で片付けやがったか。代表の言うとおり、野放しにするのは危ねえな」


「その装備、やはりお前か」


 2丁のアサルトライフルと2本の近接武器。そしてこの声と話し方、あの海賊もどきと同じだ。


「この間はどうも、姑息な小悪党さん」


「チッ、うぜぇな。約束通り、地獄を見せてやるよ!」


 曲刀2本に持ち替えながらそんな事を言っている。そこにルナンからの連絡が入る。


「私だよ。移動した。そいつ撃てるけど雑魚も出始めた」


「ルナン、あんたはその雑魚達の相手しといて。いいわよね、2人とも!」


「ああ!」

「もちろん!」


 誘いに乗ってダガーを構える。操縦はメイリアに任せてサポートに専念。


 ほぼ同時に走り出す。曲刀をダガーで受け、もう一振の曲刀もナックルガードで受ける。

 金属がぶつかり合い火花が奔った。

明日の更新はお昼過ぎか夕方になるかもしれません。更新時間がバラついて申し訳ありませんm(_ _;)m

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