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転生したと思ったらロボットの戦闘支援AIになっていました 〜量産機だけど美少女パイロットとこの先生き残るためにエースを狙います!〜  作者: 夕暮れタコス
第5話 ならず者と秘密

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番外編 メイリアの息抜き 1 お散歩ハロンナ

 食堂のカフェスペース。私のお気に入りの場所。そこでお気に入りの本を読んでいた。


「やっほぉ〜、やっぱりメーちゃんここにいた〜」


「アンビーちゃん!休憩?休暇?」


「残念ながら、休憩だよぉ。あ、ごめんね、読書の邪魔しちゃた?」


「ううん、いつもの本だから大丈夫だよ」


 今ではあまり見かけなくなった紙の本。何度も読んでいるのでなかなか年季の入った見た目になっちゃってる。


「好きだねぇ〜。ビーストルの英雄、フェザー博士の伝説。最初の遺伝子混合者の話、私も子供の頃よく読んだよぉ」


 アンビーちゃんがカフェオレをドリンクマシンに注文、出来るのを待つ間に壁のリモコンを操作、そして出来上がったカフェオレを持って私の前に座った。

 真っ白だった壁に森林の映像が映し出されて、ヒーリングミュージックが流れ始めた。

 ハロンナには窓が無い、あってもほぼ真っ暗な変わり映えのしない宇宙があるだけなので窓をつけて欲しいって言う人もほとんどいない。

 その代わりにこうやってディスプレイにもなる壁がいろいろな所に設置されているのだ。


「はぁぁ〜、生き返る〜。機体のメンテとアプデまだ終わらないよね?」


「うん、あと2時間くらいかな」


「じゃあこれ飲んだらちょっと散歩しようよ〜」

 

 アンビーちゃんが熱々のカフェオレを美味しそうに飲みながら雑談を始めた。私も本を読んでいる間に冷めてしまったハーブティーにちびちびと口をつけ始めた。


「お茶入れ直す?」


「あ、ううん、いいんだよ。捨てるのもったいないし。資源は大事にしないとね」


「さすがメーちゃん、えらいねぇ」


 現在ハロンナは4ヶ月間の哨戒任務中。今はだいたい3か月目に入った所。物資はまだまだ余裕はあるけれど、宇宙生活では節制節約が基本なのだ。


 任務期間が終わったら、中継基地「ドミトリア」へ帰って4ヶ月の休養期間に入る。待ち遠しいなぁ!


 その間、同じ艦隊の同型艦「カルコゲン」が哨戒任務に入る。

 休養期間が終わると今度は4ヶ月間のドミトリアでの待機任務になる。哨戒任務はもう1つの同艦隊の同型艦「ニクトゲン」が行い、有事の際には私達が応援に駆けつける。


 3艦で1艦隊、だいたいどこの宙域もこのサイクルで任務を回している。


 今度の休養期間をどう過ごすか、の話しをしているうちに2人ともコップが空になり、散歩に行くことになった。


 この型の艦は粒子加速型ジェネレーターをメイン動力としている。よくわからないけど、すごく加速した粒子を艦の外郭に巡らせる事で擬似重力を得ている、らしい。ALOFの事ならともかく、こういう技術についてはちょっと苦手。


 ハロンナの構造はとても単純で、格納庫を除けば2階建て。どの階も真ん中に1本、広い通路が通っていてその両側に部屋が配置されてる。

 上階はブリッジやブリーフィングルーム、医務室や食堂、後はブリッジ要員やパイロットの個室に艦長室。

 下階はメカニックや食堂スタッフ、医療スタッフ用の個室がメイン。狭いけど全員分の個室が用意されてるの。あ、あとシャワー室とトレーニングルーム!

 艦の後方はエンジンルームになっていて、私は入ったことがない。主砲を撃つとメカニックの人達が凄く忙しそうに出入りし始めるの。


「ふぃ〜、この廊下歩くだけでいい運動だよぉ」


「あはは、ちゃんとトレーニングした方がいいよー」


 ピーピーと警戒警報がなる。


「こんな時に!」


「休憩終わり!私は行くね、メーちゃん。無茶はしないでねぇ!」


 アンビーちゃんが走ってブリッジに入っていった。まだメンテ終了予定時刻じゃないんだけど、居ても立っても居られなくて格納庫へ上がった。

 だって私も少しは役に立ちたいの!

 

 隊長とシシハナさんはとっくに出撃したみたいだ。

 敵はドロンズの群れ。2人なら大丈夫。


 私なんかがいてもいなくても変わらない。


 心に暗い考えが浮かび、やがてそれが焦りに変わった。

 コックピットに乗り込む。


「メイリアちゃん、メンテは終わったけどまだAIのアップデート中だ!」


「メンテ終わってるなら行けるでしょ!」


 私はコックピット後方のメインコンピューターへと伸びているケーブルを掴んで引っこ抜いた。

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