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転生したと思ったらロボットの戦闘支援AIになっていました 〜量産機だけど美少女パイロットとこの先生き残るためにエースを狙います!〜  作者: 夕暮れタコス
第5話 ならず者と秘密

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5-2

 こいつらの個々の練度を見るとかなりバラつきがある上、動きに癖が強い。恐らくは独学で操縦を学んだ、ならず者達。


 また散開して囲むようにライフルを撃ってくる。

 敵の動きの癖の強さが射撃補正プログラムの邪魔をし、こちらの射撃がなかなか当たらない。だがなんとかホワイテスを1機撃墜。残り4機。


「フィア、接近戦での各個撃破、行くよ!」


「了解、だがハイブーストの制御があるから前ほどアシストができないかもしれん」


「ふふ、私だって成長するんだから!」


 最大加速で一番近い敵、ホワイテスの1体に急接近。近距離戦闘はメイリアに任せる。

 ダガーを手に取り、突進していく、が敵がソードを持ったのを見て軌道を変更、そのままの速度で素通りしてからの急旋回、敵が振り返るよりも早くダガーを投擲。胸部に突き刺さり、撃破。

 

 ソードには無くてダガーにはある機能、それがこの投擲である。エネルギー供給式なのはどちらも同じだが、ダガーは消費エネルギーの少なさ故、柄にエネルギーを貯めておける。手から離しても数秒は刀身を維持できるようになっているのだ。さらに腰のマウント部に巻取り式のロープを取り付けてダガー本体と接続出来るので、刀身の消えた本体を巻き取るだけで回収できるのだ。


 残りの3機が潔く撤退を始める。深追いはやめておこう。メイリアもそのつもりのようだ。


「メイリア機、気をつけてください。さらに1機、向かってきています」


 オペレーターちゃんのハキハキとした通信が入る。

 ふと、気になった事がある。戦闘中にする事じゃないのはわかってるんだけど、目の前の敵は撤退始めたし、いいか。


 パイロット認証で使う声紋認証でアンビーとオペレーターちゃんの声を比較。


「え、アンビーってオペレーターちゃん?」


「ええ?戦闘中だよフィア!?ってうん、まあ驚くのはよくわかるよ。ヘッドセット付けるとスイッチが入るんだって」


 あのおっとりまったりした感じは微塵も感じさせないハキハキ、テキパキした話し方である。おっと、新たな敵の姿が見えてきた。あれは……。


「あれは、クーリア!?海賊が最新鋭機を持ってるっていうの?」


 近づいてきた新たな敵のシルエットを見て、メイリアが驚いた声を上げた。高速巡航形態で接近してくるクーリア。

 男の声で通信が入る。


「いやいやぁ、俺が見込んで鍛え上げた奴らをあっという間に3機撃破か。やるなぁ。いやあいつらが所詮はチンピラだっただけかな?」


「誰!?」


 明らかに敵のクーリアからの通信だった。人を馬鹿にしているような喋り方だ。

 距離が近くなり通常形態へ移行、2丁のライフルを構えて乱射しながらさらに距離を詰めてくる。こちらも応戦する。しかし、敵ながらなかなかいい動きだ。さっきの奴らとは明らかに違う。


「誰?ハッ、クーリアだよ?どう見ても連合軍のお仲間でしょ!?」


 距離が詰まると素早く2丁ライフルを腰にマウント、今度はソードの二刀流になった。


「どこがっ!デタラメを!」


 メイリアもライフルからダガーに持ち替えて構える。だけどダガーはブラフで本命はブレイドだろう。パイルを使えるように左手も空けてある。


 敵がX字に斬りかかってくる。ハイブーストを使って急な機動で敵の右側をすり抜けつつ、ブレイドを展開。


 システム音声が警告音を発する


「警告、IFF作動」


 IFF、つまり敵味方識別装置、味方への誤射防止のために武装がロックされる。

 先程の射撃時には問題なかったのにここにきて突然!

 敵が振り向きざまに斬りかかってくる。近接戦闘が罠だった事に気づく。IFF解除も回避も間に合わない!


「プラズマパイル!腕を掴んで!」


 迫りくる腕を左手で掴みパイル射出。敵機の腕が吹き飛んでいく。

 すぐさま距離を取り、目の前のクーリアを味方識別から削除しようとシステムに介入する。


「はぁ〜、プラズマパイルか。そいつは武器カテゴリじゃなくて開拓用の()()だもんなぁ。ハッ、戦闘で使う奴なんて初めて見た。やるな、伊達にカスタム機乗ってないってわけか」


 敵もこちらを警戒しながら少し後退して距離を空ける。


「フィア、IFF解除いけそう?」


「ああ、だがその前に面白い物を見つけた」

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