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転生したと思ったらロボットの戦闘支援AIになっていました 〜量産機だけど美少女パイロットとこの先生き残るためにエースを狙います!〜  作者: 夕暮れタコス
第5話 ならず者と秘密

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5-1

 接敵予想まで4分、それまでにハイブーストに慣れなければ。ハイブースト用プログラムを呼び出して使ってみる。


「今回シシハナさんは待機なんですね」


「ん、ええ、気をつけてねメイリア」


 メイリアがなんだか難しい顔をしている。

 装備はいい感じ。ブースターをガチャガチャ動かしながら聞いてみた。


「どうした?」


「ねえ、フィア。シシハナさんになんで待機なのか聞いてみてくれる?」


「え?ああ、聞いてみるよ」


「シシハナさんは何で待機なんですか?」


「この海賊達はアウターローバとの戦闘が終わってから私達の事をマークしていたと考えられる。カルコゲンからの援護が受けられない程距離が開いて、なおかつハロンナの索敵範囲にかからぬよう遠回りで先回りして待ち伏せか挟み撃ちする準備が出来る時間。それがまさに今頃。海賊がよく使う戦法。私は待ち伏せ対策で待機」


 ハロンナの主砲、あれだけ電磁界を振りまけば目立ちそうだもんな。電磁界を観測、戦闘の終わりを察して望遠鏡でハロンナを探してマーク、と言ったところか。

 やっぱり……とメイリアが呟く。


「解説ありがとうございます。ではハロンナを気にせずに俺らは暴れていいわけですね」


 何がやっぱりなんだ?とメイリアへ向けてメッセージを表示する。

 マイクを切り、メイリアが話し始めた。


「この間のカスタム機の話しといいさっきといい、シシハナさんがフィアに対して饒舌過ぎる」


 え、それってもしかして俺の事を……。いやいやまさかそんな。


「シシハナさんは隠し事がある相手に饒舌になる傾向がある、と私は思ってるの。戻ったら問いただしてみよう!どんな秘密が飛び出すかな!」


 メイリア凄く楽しそうにイタズラっぽくニヤついてる。俺は俺でなんだか緊張してきた。

 おっと、そんな浮ついている場合じゃない。


「敵に動きあり!来るぞ!」


 2機の高速船が減速し、それぞれから3機ずつ、計6機のALOFが現れた。2種類のシルエットが確認できる。形はALOFらしさはあるけれど、クーリアではなさそうだ。


 ちなみに今回の俺の装備はライフルと装着型小型盾、プラズマダガーだ。

 あまり人気の無いピストルマシンガンは予備がなく、残った1丁だけで戦うのは心許ないのでライフルにした。

 初めての対ALOFの実戦。慎重に行きたいので、ライフルで正解だったように思える。


 敵は各々散開して多方向からライフルを撃ってくる。今俺が持っているライフルよりどれも大きく見えるが、威力はほぼ変わらないようだ。その理由がわかった。


「敵機スキャン完了」


 ―― ALOF-NA5「ホワイテス」4機

 ―― ALOF-NA4「グレイン」2機


 どちらもクーリアより旧世代の機体。グレインに至っては2世代も前だ。


 ホワイテスはクーリアを少しマッシブにしたような印象を受ける。肩と腰の調整機がクーリアより大型だからだろうか。

 グレインはさらにマッシブだ。クーリアがスマートな戦闘機だとすると、もはや戦車と言えるゴツさだ。

 だが2機種ともしっかりとALOFの動きをしている。


 不意に上方向に敵が集まってビームの雨を降らす。難なく避けられたが、下方からグレイン1機がそれらのビームを盾でガードしながら突っ込んで来ていた。見た目通り頑丈なのかもしれない。

 ソードを振りかぶり、俺達目掛けて斬りかかるグレイン。ハイブーストを使い、後ろ下方に宙返りして回避。回避行動が終わると同時にライフルの銃口を向け発射。念のため2発撃ち込む。1発目は盾に阻まれたが2発目が胴体に命中、敵機に穴が空き、停止した。


「いいね、フィア!使いこなせてる!」


「ああ、だがこいつらとの戦い、やはりアウターローバとは違うな!」


 旧世代機だからと舐めていると痛い目を見るのは確実と言えるだろう。

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