番外編 フィアの暇潰し 2 ―ALOF操縦編―
またまた番外編です!番外編のフリをした脳内設定の公開です!
読まなくても本編には支障ないのでご安心下さい。
――これはアウターローバの巣を初めて攻略した日のちょっとした記憶――
メイリアはとてもよく眠っている。俺もスリープモードにすれば擬似的な睡眠に入れるんだけど、最近のメイリアの根詰めた訓練を見ていると俺も何かしなければ、という気持ちになってしまう。
と言っても今出来ることは読書くらい。この間の続きを読もうかな。
―――5.ALOFの操縦
操縦に関しては戦闘支援AI導入の前の第1〜3世代と導入後の第4世代以降で若干変わることとなるが、操縦桿やタッチパネルディスプレイの仕様はそこまで変わっていない。
まず、操縦桿であるが、これはどの世代もは2本のスティックを使う。前後左右に加え上下の動きも可能である。
スティック先端部には親指で操作する小型の補助スティックとトリガー1(左スティックではトリガー4)、人差し指用の腕部スラスターの出力調整用感圧式トリガー、中指用のトリガー2(トリガー5)、薬指と小指用のトリガー3(トリガー6)が付いている。
左スティックを行きたい方向へ倒せばそちらに進む。右スティックで機体の向きを変える。
スティックの奥側にはタッチパネルディスプレイが付いている。事前に登録しておいた各トリガー、補助スティックへの操作の割当が変えられるようになっている。
このディスプレイはパイロットに合わせた位置調整が可能であり、戦闘中でも指を少し伸ばせば操作出来るように調整しておく。
スティック操作に追従するようになっているため、スティックを前に倒していても横に倒していても、ディスプレイまでの距離は変わらない。
親指の補助スティックは基本設定では左右各腕部の操作になっている。掌の位置を動かす感覚に近く、スラスター調整トリガーと組み合わせる事でALOF特有の変則機動を行うことができる。熟練が必要になる部分である。
また、補助スティックは照準のマニュアル操作に切り替える事もできる。
例えば、トリガー3を押している間だけマニュアル照準、という操作を登録しておけば、火器管制システム(FCS)が敵機を補足しきれない時に瞬時に切り替えて攻撃が可能となる。
戦闘支援AI導入後は音声での操作や、AI学習により状況に合わせた最適操作の提案を行ってくれる。
脚部の操作は基本システム制御だが、パイロットスーツの足首にモーショントレース機構を接続する事で、パイロットの足首の動きを軸にして拡大トレースするマニュアル操作も可能にしている。
靴の中にペダルが内蔵されていて、つま先での操作でスラスターの出力調整が可能である。また、同時に踏み込む事でメインスラスターによる急加速が行える。―――
ふとメイリアが起きて身支度を整えている事に気づいた。まだ3時間しか寝ていないのに。
格納庫へ向かい、コックピットに座ってシミュレーター訓練を始めた。
「ごめんね、フィア。言いたい事はわかる。でも今は私の好きにさせて。」
まるで俺の考えが見透かされたように先手を打たれた。何も言えずただ見守るしか出来ない。
……。4時間経過……。
「だめっ!こんな程度で被弾してるようじゃ…!」
もうさすがに見ていられないよ。
「メイリア、少し休んだ方がいい。無理をしていたら出せる成果も出せなくなる。」…………




