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転生したと思ったらロボットの戦闘支援AIになっていました 〜量産機だけど美少女パイロットとこの先生き残るためにエースを狙います!〜  作者: 夕暮れタコス
第4話 暴露と尋問

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4-5

 中継基地へと向かい始めて2日経った。

 俺の存在はこの2日の間にあっという間に艦内に広まったが、意外にも皆受け入れが早かった。宇宙開拓をしているとこういう事もあるよな、と言った感じである。


 俺の存在も馴染み始めたその日、格納庫で隊のみんなでカスタムブースターを囲んで話しをしていた。


「え、私がこれを使うんですか!?隊長かシシハナさんの方が良くないですか?」


「正確には使うのはフィーになるだろう。俺とシシはシンプルな戦い方が好きだからな」


「でも、こういうのってエースが使う物なのでは?シシハナさん、あの巣を探索中に腕の立つパイロットだからこそカスタム機、みたいな事言ってなかったですか?」


「それはちょっと違う。カスタムパーツは確かに機体性能を拡張してくれる。でも、そういうパーツは機体のAIやソフト側からのサポートを受けられない。独自の操作系統を追加して、それをマニュアル操作する事になるの。つまり、操縦がかなり複雑になってしまう。そんな物を扱えるって事は凄腕って事」


 ラハラが付け加える。


「カスタム自体は誰でも自由にしていいんだが、扱えるかどうかは別問題だ。そして、お前達にはカスタムパーツの欠点である操縦の複雑さを解消する手立てがある」


 なるほど、つまり俺がカスタムパーツを制御すればいい、という事か。メイリアにどうする?と問いかけてみた。


「付けてみよう。私とフィアだから出来る戦い方があるかもしれない」


 こうして、カスタムブースターを頂く事になった。

 

 通常の追加ブースターは胴体と肩の接続部に取り付けて固定する。3つのスリットが入っている棒状のスラスターが肩の付け根から下に伸びる形になる。オン・オフだけの単純操作で直進方向の推進力がかなり増加するが、腕が干渉するため動きに制限がかかり、機動戦重視の場合は邪魔になる。

 

 このカスタムブースターは取付部は同じだが、そこから支柱が後ろ斜め上に向かって伸びていて、その先に関節で繋がれたスラスターが付いている。

 腕との干渉を避けつつ、関節でスラスターの向きも変えられる。だが、スラスターをしっかり制御しないと宇宙をめちゃくちゃに回転しながら飛び回るハメになるだろう。


 機体の改造作業が始まり、さらに3日が経った。

 手伝える作業も無くなってきたので、食堂にある、メイリアが勝手にカフェスペースと呼んでいる、観葉植物で目隠しされた周りよりもちょっと洒落た空間でくつろいでいた。


「もうすぐブースターの調整が終わるらしいよ、楽しみだね!」


「そうだな。でも使うのはいつになるやら」


 シミュレーターでのテストは行ったが、実機でのテストは出来なかった。ハロンナが巡航中のためだ。今外に出たら置き去りになってしまう。

 

 ひょこっと植物の間から前に見かけたおっとりした顔が覗き込んできた。


「やっぱり、メーちゃんの声だぁ。メーちゃん久しぶり〜。あ、噂のフィアさんでしょぉ」


「アンビーちゃん!久しぶり〜。そう、こちらが噂のフィアだよ!この子はアンビーちゃん、私の2歳上のとっても優秀なブリッジ担当なんだよ」


「始めまして、でもないですよねぇ」


「ええ、前にラハラに連れられて廊下を歩いている時に見かけましたね。あの時は挨拶もしないで失礼しました」


 いえいえぇ〜、と言いながら、へぇ〜と意外そうな声を出しているメイリアの隣に座った。おっとりした風でよく観察していたようだ。


「あ、タメ口でいいんですよぉ。ふぁ〜、久しぶりにブリッジから出られたよぉ」


「お疲れ様。引き継ぎ直後はいつも大変そうだね」


「そうなんだよ〜、でねぇ、カルコゲンの人に聞いたんだけどこの辺の宙域、海賊が出るらしいよぉ。だから出撃かかるかも、なんてね〜」


 ピーピーと敵の接近を知らせる警戒警報サイレンが鳴った。


「わーっ!アンビーちゃんがそんな事言うからだよ!フィア行かなくちゃ!」


「えぇ、私は悪くないよぉ。うゎ〜、またブリッジ戻らなくちゃ。メーちゃん、フィアさん気をつけてね」


 という事で、あっという間に慌ただしく解散した。

 メイリアが格納庫へと向かっている間に機体チェックをしながら警報内容を確認。

 

 正体不明の高速船が2機接近中。船の種類からALOFを数体輸送している事が考えられる、と。

 

「本艦はこれより戦闘警戒体制に入るため、減速を行います。危険箇所にいる乗員は退避して下さい」


 オペレーターちゃんのアナウンスが入った所でメイリアが到着。ラハラもやってきた。


「悪いが俺は出られない。腕の怪我と機体がまだ直ってないからな。相手は海賊だと思われるが油断はするなよ。あいつらの中には脱走兵が多い。それにセコい手を使ってくる」


「了解、そこそこ戦える技量があるって事ですね。メイリア、ハイブースト装備がぶっつけ本番になる。慎重にいこう」


「オーケー、フィア!」

 

 もし扱えなさそうなら使わなければいい。そう割り切りながら装備を整えカタパルトに乗った。


「減速終了。シシハナ機は船内にて待機。メイリア機は船外にて警戒をお願いします。発進どうぞ!」


「了解!メイリアとフィア。クーリア・ハイブーストで行ってきます!」

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