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転生したと思ったらロボットの戦闘支援AIになっていました 〜量産機だけど美少女パイロットとこの先生き残るためにエースを狙います!〜  作者: 夕暮れタコス
第1話 目醒と出合い

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1-2

 クーリアの形状は円錐型の胴体、鎖骨の位置に固定機銃2丁、背中には2基のメインスラスター、頭は平べったく横長のメインカメラが頭の前面から側面にかけて左右に設置、そして胴体の大きさとは少しアンバランスさを覚える長く太い手足を持っている。

 特徴的なのがこの各手足の背面側についている関節から関節へと流れる3つのスリット。このスリットがプラズマ推進機になっており、姿勢制御兼補助スラスターとなっていて、背中と両手足の裏側から青白い光を放ちながら宇宙を飛ぶのだ。


「フィア、戦況は?」


 はい、俺、ことフィアです。只今、自分の体を分析しながら人生初の宇宙飛行を満喫しております。

 手足を後方に伸ばしきり、最大速度が出せる位置にスラスターを固定する高速巡航形態になって、戦域に全速力。飛びながら各種カメラとセンサーの使い方を学習!


 後方には小さく太陽が見え、前方には黄色や青色が混ざった茜色の雲が壁のように広がっている。どうやらこの雲、プラズマの海らしい。その大きさ故、近くに見えるけど実際の距離はかなり離れているようだ。


 おっと、宇宙見学している場合じゃない。遠くの方で閃光が見えるようになってきた。観測!


「先行しているラハラ機とシシハナ機が戦闘中。敵は16機」


 16機と言ってもどうやら向こうは無人機。数で攻めるのがあちらのやり方らしい。つまりこれがいつも通りの戦況。


 敵の無人機、通称ドロンズは三日月型の円弧部分を機体の前面としてその前面にツインカメラアイがあり、左右の端が簡易的な腕になっており武装している、さらに足のかわりとばかりに2丁の機銃が機体下部についている。所属はアウターローバというらしい。


 そうだ、挨拶変わりに仲間のAIに通信してみよう。


「あー、こちらメイリア機AI。そちらは損傷したり追い詰められたりしてない?」


「当機の機能はオールグリーン。メイリア機到着までシシハナ機と共に戦線を維持中」

「当機の機能はオールグリーン。メイリア機到着までラハラ機と共に戦線を維持中」


 よしわかった、こいつらには個性ってものがないんだな。

 おっ、隊長のラハラ本人から通信だ。


「メイ!?随分早いな、メンテは無事済んだか?今シシと話してたんだが、敵の動きにこちらを誘い込もうとする動きが視える。別働隊がいるのかもしれない。お前は少し距離を取ったこの位置から視野を広げながら支援だ」


 ダンディなオジサマの声がそう言って座標を送ってきた。切羽詰まっているような様子は無く、本人からしてみればまだまだ余裕のある状況なのだろう。


「了解です!今日は活躍できる気がします!」


 そう意気込みながらメイリアがメインブースターをさらに吹かす。


 母艦を出て2分半、戦況を確認しながら今までのメイリアの戦闘ログを漁って見てた。そう、今の俺は機械、同時に複数の事をするのは朝飯前なのです。んで、さっきも言ったように敵は数で攻めてくる、基本20機編成みたいだ。メイリアの出撃が8回、それで2機撃墜……。少なくない!?ほとんどあの2人が落としてるよ!2人がスーパーエースなのか、メイリアが弱いのか……。


「指定位置到着、索敵しつつ狙撃を開始します」


「了解、様子を探るのは終わりにして、我々も本気を出すとしよう」


 ラハラ隊長がそういうと、目に見えて2機の動きが速くなった。敵機の群れの中を2機が一定の間隔を保ちながら飛び回る。


「敵残存数14……12……9」


 瞬く間に敵の数が減っていく。


「急がなきゃ!フィア、サポートお願いね!」


「了解」とAIぽく返事をして狙撃用照準調整プログラムを引っ張り出してくる。おかしなAIと思われて解体されるのはごめんなので、しばらく普通のAIを装う事にした。


「撃ちます!」


 青白い閃光が銃口から放たれた。これビームだ。

 ……しかし、命中ならず。


「くっ、もう一度!」


 メイリアから焦りが見て取れる。撃墜数少ない事気にしてるのかな。

 そのまま続けても当たらなそうなので俺が手を加えて上げよう。


 敵機の距離、速度、周囲のプラズマ濃度、電磁波、磁界や重力などセンサーから送られてくる情報を狙撃プログラムに随時送信、ここまでは普通のAIと同じ作業だ。(過去ログ見て勉強した)

 しかし、俺はそれだけでは終わらない!

 1発目の射撃の何がだめだったのか、それは単純に発射タイミング!敵機の動きのパターンを読み、直線的な動きになる所を狙う。それを分析により割り出した俺は、そっと、気付かれないように僅かに発射タイミングをズラした。


「命中、敵機の撃破を確認」


「うそっ、やった、やった!」


 メイリアが目を見開き、小さくガッツポーズをした。その姿をじっくり眺めていたかったが、センサーが高速で近づいてくる物を検知。情報をすぐさま全機に送信。


「こいつはまさか有人機か、メイ、喜んでいる所悪いが、やばい客が来たぞ」


 ラハラ隊長が息を呑む音が聴こえた。

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