05.幼馴染のパワハラのせいでドMに目覚めた俺は、破局してから魔王討伐を阻止します?
【世界感】
ティラム世界のスラヴ王国国境近くにある農村からスタート。
【あらすじ】
農家の長男坊に生まれたイワンと幼馴染のマルタ、周囲は誰もが二人はやがて結婚するものだと思っていました。
やがて月日は流れ、15歳を迎え成人の儀を受け女神からの祝福を受けた二人には、剣士と剣姫のジョブを女神セフィースから与えられました。
剣士のジョブを得たイワンは大興奮、気の乗らないマルタを無理やり連れて冒険者になりました。
それから一年後、
「この役立たず!」
とてつもなく強くなってしまったマルタは、大して強くないイワンに大不満。
ことあるごとにイワンを罵倒し時には殴り蹴り飛ばし・・・
そんな毎日を続けていたら、マルタはどSに目覚め、イワンはどMに目覚めてしまい、二人はお互いをますます好きになりました。
ところが意外な事にマルタの方から別れを告げられます。
「あなたのことは愛しているけれど、あたしの異常性癖がいつかあなたを殺してしまうから」と。
その後、二人は一夜の契りを交わしたのち、一年後にもう一度ここで会う約束をしました。
それまでにイワンは罵倒されない程度に強くなること。
一方マルタはこれ以上強くならないよう自重すること。
二人は泣く泣く別れたのち、各々修行と怠惰な日々が始まります。
それから一年経って再開した時には、なんとマルタは勇者の女になっていました。
それも僅か1時間前に異世界から来た勇者に魅了されたとのこと。
勇者に魅了されながらも必死でイワンに訴えるマルタ。
「必ず勇者より強くなって私を迎えに来なさい!いいわねイワン!」
そんな無茶なと思いつつ、とりあえず修行を再開するイワンでしたが、ある日新聞の一面を見て腰を抜かします。
「勇者ナミヘイ、魔族領バルトに宣戦布告!魔王の首を獲ると公言し大はしゃぎ!」
勇者は何を勘違いしたか、友好関係にある魔族と魔王に宣戦布告をしていました!
これはアカンと修行を半ばに放り出し、イワンは魔族領バルトを目指すのでした。
【登場人物】
主人公
イワン
15→16歳男性
4級冒険者(剣士)
スラヴ王国ドイナーカ村出身。
大好きだった幼馴染からパワハラを受け、ドMに目覚める。
ヒロイン
マルタ
15→16歳女性
1級冒険者(剣姫)
スラヴ王国ドイナーカ村出身。
大好きだった幼馴染をパワハラしてドSに目覚める。
ナミヘイ
15歳男性
召喚勇者
スラヴ王国に召喚された異世界人の勇者。
《勇者である以上、ハーレム形成と魔王討伐は宿命!》と書置きを残し王宮を出奔。
将来がかなり不安な若者。
ラリサ
16歳女性
大神官・盗賊
大神官と盗賊のジョブを持つ逃亡中の少女。
うっかりナミヘイに魅了されてしまい、マルタと共にパーティーに加わった。
強靭な意思で辛うじて一線を越えていない。
アラン
30歳男性
騎士
元テラリューム系の聖堂騎士で、ラリサ・キースと共に教会から逃亡中の身だった。
ナミヘイにラリサを奪われ、奪還するべく魔族領へ向かう。
キース
29歳男性
騎士
元テラリューム系の聖堂騎士で、ラリサ・アランと共に教会から逃亡中の身だった。
ナミヘイにラリサを奪われ、奪還するべく魔族領へ向かう。
アクサナ・スラージュリア
19歳女性
スラヴ王国第二王女
王位継承権第一位の王女様。
とち狂ったナミヘイを止めるべく色々と苦労する人。
魔王さん
年齢不明 男性
種族・ハイオーガ
魔族領バルト内のザガンの街を治める市長級魔王。
話し合いによる平和的解決を望むがナミヘイに悉く無視される。
シリアス成分は一滴も無いギャグコメディ作品。