02.「自殺?絶対ダメ!」妄想少女のセカンドチャンス。今度は背中を押しません!
【題名】
「自殺?絶対ダメ!」妄想少女のセカンドチャンス。今度は背中を押しません!
【あらすじ】
「ほら主さま、今ですわ!」
私は鬱で自殺願望のある主さまの背中を押した。
主さまはトラックに曳きつぶされ物言わぬ肉塊に変わった。
「主さま、良かったですね!念願が叶いましたよ!…主さま?なんで黙っているんです?あれ?あれれ?」
私は知らなかったのだ、自殺が存在を終わらす事だという事を。
そして主さまが死ねば私も死ぬと言うことを…
彼女の名前はサラ。
彼女は特殊な理由により女神の前にいた。
彼女自身はとある男の妄想から生まれた存在だが、男の異常な愛情から自我を有し魂を持つまでに至った。
サラは男に対して全てに肯定的だった。
結果、男が軽いツモリで自殺をほのめかした事を全力で応援し自殺させてしまった。
女神はチャンスを与えた。
トラックに飛び込み自殺した男を、ティラム世界と言う異世界に転生させていた。
サラは迷わず同じ世界・同じ時代への転生を希望し、今度は肉体を持つ一人の女性として男を支えることを決意する。
ようやく転生した男を見つけたサラだが、男は転生前よりも自殺願望が強く、サラは毎日自殺阻止に追われる事になった。
しかしサラ自身、元々男の妄想の産物であるが故、自殺を肯定的に考える思考はあっても、自殺を止めさせる思考や手法は持ち合わせていなかった。
それでも男に生きる為の活力を与えるために、サラはトライアンドエラーを繰り返す。
そうこうしているウチに男の思考は別の妄想少女を生み出してしまった。
彼女の名前はミラ。ミラは男を自殺に誘おうとあの手この手で背中を押そうとする。
元妄想少女と現妄想少女の男の生死をかけた戦いが始まった!
【世界感】
地球とよく似た世界からティラムと言う世界のヒモトと言う国に転生。
文明レベルは1940年代日本と同じ程度。
ただし海を渡れば剣と魔法のハイファンタジーな世界。
【登場人物】
男(主さま)
32歳男性
思慮深く内向的な性格が災いして、社会に適応できずに鬱になる。
何を考えても最終的には自身の自殺という結論に達してしまう。
躁鬱では無く鬱なので死ぬ死ぬと漏らすワリに実際に自殺を行動に移す事は無かったのだが…
サラ
年齢?歳 女性
男の妄想が生み出した妄想少女。
男の強い愛情が自我と魂を獲得させてしまった。
男の意見には全て肯定的で、男の喜ぶ顔見たさに常に応援していた。
最終的に自殺をほのめかす男の背中を(精神的な意味で)押して、自殺させてしまい、同時にサラの命も潰えた。
森崎濡士
15歳男性
死後に異世界転生した男(主さま)。
前世の記憶は引き継いでいるが、全く思い出していない。
歩いている犬を見かけるだけで自殺へ直結の謎思考をする。
叶幸来
15歳女性
死後に異世界転生したサラ。
前世の記憶はバッチリ引き継いでいる。
しかし元々が妄想の産物なので主さまを(言葉的な意味で)ヨイショするスキルしか持ち合わせていない。
トライアンドエラーを繰り返しながらも濡士を自殺させないように奔走する。
ミラ
年齢?歳女性
転生した濡士が生み出した第二の妄想少女。
転生前のサラ同様に、濡士の意見には全て肯定的で、自殺の幇助が生きがいの危ない娘。
【マルチエンド方式】
自殺阻止成功→男と幸来と結ばれるが一生ミラに憑りつかれる。
自殺阻止失敗→再び転生して今度はミラが全力で男の自殺阻止を狙う。
自殺阻止???→何十回も自殺阻止を失敗した結果、男の周りは元妄想少女達で溢れかえりハーレム化する。結果気を良くして男はようやく天寿を全うする。
【懸念すべき点】
自殺と自殺幇助と自殺阻止といった極めてデリケートな内容を含むので、安易に執筆に入ることができない。
うまく纏める才能があれば結構いい線いけるかも?
一部あたり2000文字。
全40部くらいで書ければ……
諸事情により、この物語の執筆予定は今の所ありません。
2020.07.15