10.規格外少女のお友達 殲滅女子が学園をまかり通る
【あらすじ】
市立宝野塚学園高等学校1年B組。
イジメが蔓延するこのクラスで最底辺カーストのなんの取り柄もない主人公【木島雄太】と、やはり最底辺カーストボッチ少女桜木貴子のバイオレンスギャグコメディ?
5月某日、主人公木島雄太は、イジメにの的にされている女子を助けた事から自身もイジメの的にされるようになった。
ある日の事―
「おい木島、クラスの女子を誰か誘ってデートしろ!できなきゃ奴隷契約な!」
「断る!」
「てめえ弱いくせに咆えてんじゃねーぞ(どか!)」
「くっ、暴力には屈しない!」
「イチイチ逆らうなっての!おい、こいつのズボンを脱がせろ!」
「やめろ、それしかないんだ、やめてくれ!」
多勢に無勢、雄太はズボンを脱がされてしまった。
「木島、燃やされたくなかったらデートの約束取り付けてこい、見つからなきゃ燃やすからな!」
「くっ…誰か俺とデートに…」
ババッ…
ほとんどの女子は一斉に目を背けた。
それでも雄太は女子を一人一人回ってお願いして回ったが当然受けて貰える女子は出てこない。
いよいよ最後の一人、クラスで最底辺カーストに属するボッチ系地味少女、桜木貴子に頭を下げて頼んだ。
「ちょっと待ってね」
貴子は何処かにラインのやり取りをしたあと「いいよ、明日駅前に9時集合でいい?」なんとOKを貰えた。
無事ズボンを取り返し、ほっとする雄太。
翌日、約束の場所に20分早く到着したが、彼女の姿は見えない。
10分前、まだ見えない。
9時…
とうとう彼女は現れなかった。
騙された…
そう思い帰ろうとする雄太の腕を見知らぬ美少女に掴まれた。
「え、誰?」
「誰って酷いなぁ…木島君全然気が付いてくれないんだもん」
「ま、まさか…!?」
まるでファッション雑誌から抜け出たような美少女に度肝を抜かされる雄太。
「何驚いているの?早く行こ!」
貴子に手を握られグイグイ引っ張られる雄太。
こうして木島雄太の日常は終わりをつげ、決して相思相愛にならない非恋愛対象の桜木貴子に振り回される非日常が始まったのだった。
【世界観】
現代日本(アース世界)
【登場人物】
主人公
木島雄太
市立宝野塚学園高等学校1年B組。
物語開始直後はほとんどのパラメーターが脚力と肺活量以外はギリギリ《普通》に入る程度の男の子。
不貞の子として親から愛されることなく一人アパート暮らしをしていたが、突然仕送りが止まり路上生活へ。
桜木貴子とのデートがきっかけとなり、彼女の家が経営する武館(道場)の寮に住むことに。
以後雄太は貴子の露払い役を買って出ることになった。
ヒロインもどき
桜木貴子
市立宝野塚学園高等学校1年B組。
弓道部所属。
ワケあって1年生2学期までは地味系少女を貫く規格外女子。
クラス内のカーストは最低ランクでイジメの対象にもされている。
実家は如月系桜木流古武術の武館(道場)を経営している。
知力・体力・精神力ともに人類を遥かに凌駕する。
性格はネグラor天真爛漫。
殲滅女子の二つ名を持つ。
中学時代、親友の優子とともに、暴走族の殲滅、暴力団事務所の殲滅、ハングレの殲滅、AVスカウトの殲滅など華々しい戦歴を持つ。
加納竜馬
市立稲野川高校1年2組。
桜木貴子の彼氏にして許嫁。
如月系多岐川流古流武術の有段者。
やはり知力・体力・精神力ともに人類を遥かに凌駕する。
性格は寡黙。頻繁に貴子の武館に出稽古している。
多岐川優子
市立稲野川高校1年2組。
弓道部所属
実家は如月系多岐川流古流武術の武館を経営している。
当然知力・体力・精神力ともに人類を遥かに凌駕する。
殲滅女子の二つ名を持ち桜木貴子とは親友。
中学時代、親友の貴子とともに、暴走族の殲滅、暴力団事務所の殲滅、ハングレの殲滅、AVスカウトの殲滅など華々しい戦歴を持つ。
桜木恵一
市立宝野塚学園高等学校2年A組。
学園最強の男にして桜木貴子の兄。
もちろん当然知力・体力・精神力ともに人類を遥かに凌駕する。
将来の夢は医療従事者。
桜木奈々・桜木孝志
市立宝野塚学園中学校3年
桜木貴子の双子の妹と弟。
知力・体力・精神力ともに人類を僅かに凌駕する。
1年後に市立宝野塚学園高等学校に入学する。
御堂胡桃
市立宝野塚学園高等学校1年B組。
クラスカースト最上位の美少女。
クラス内の派閥は大多数を占める長根中学派。
クラスメイトからはこの少女が殲滅女子と思われている。
空手有段者。
海老名仁
市立宝野塚学園高等学校1年B組。
クラスカースト最上位の男子生徒。
雄太に無理難題を押し付けては困らせるイジメの張本人。
流川隼人
市立宝野塚学園高等学校 英語教師
女生徒から圧倒的な人気のあるイケメン教師。
赴任前の高校で女生徒絡みの不祥事を起こし飛ばされてきた。
映像・書籍愛好会の人々
アニメ映画・漫画を鑑賞するだけの同好会。
桜木貴子の憩いの場。