01.「貴様はクビだ!」役立たずのポーターを追い出したらパーティーメンバーが全員ポーターに付きやがりました。俺はセルフざまぁに陥りながらも栄光を取り戻そうと足掻きます。
2021年8月13日(金)リリース決定!
【リリース用タイトル】
【追放した側のファンタジー~天邪鬼ケンツの復活譚】☆イケメンポーターを追放したら、なぜかド底辺に大転落!?俺は必ず復活して愛する彼女を取り戻す!~そんなハッピーエンドな物語。
【あらすじ】
「バーク、貴様はクビだ!」
《連邦認定勇者に最も近い男》と呼ばれた男ケンツ。
ある日ケンツは大して役に立たないという理由でポーター(荷物持ち)のバークに解雇を言い渡す。
バークは多少抵抗をしたものの大人しくパーティーを去って行った。
ところがどうしたことか、バークが去ってからと言うもの、まるでツキが落ちたかのように物事がうまくいかない。
さらには今まで雑魚扱いしていた魔獣にも苦戦するようになってしまった。
どうもおかしいと思い始めた頃、ケンツ達に不正昇級の嫌疑がかけられてしまった!
それまで媚びへつらっていた冒険者達は手の平を返し、連日ケンツ達をイジメるようになった。
これ以上は命の危険を感じたパーティー仲間のキリスとキュイは脱会し、バークの元へ去って行った。
さらに半年後には幼馴染のシャロンもケンツの元を去った。
その後、自暴自棄となり、ずっと独りでくすぶり続けるケンツだったが、やがて転機が訪れる。
ラミア神殿から飛ばされて来たと言う謎の美少女アリサと強引にパーティーを組み、ケンツは再起を果たそうと目論むのだが……
【舞台・世界感】
ティラム世界と言う異世界のアドレア連邦に属する小国リットール。
そのとある街の冒険者ギルド。
【登場人物】
ケンツ
17歳男性
1級冒険者(魔法剣士)
本作の主人公。
アドレア連邦認定勇者候補の1人で冒険者パーティー《一番星》の創設者。
剣士寄りの魔法剣士で、『器用貧乏と揶揄されることが多い一般的な魔法剣士』とは違って中々に強い。
シャロン
17歳女性
1級冒険者(武闘家・治癒士)
ケンツの幼馴染にしてヒロイン?
冒険者パーティー《一番星》のもう一人の創設者。
パーティー崩壊同然となった後もケンツを支えたが、結局はバークの元に去って行った。
バーク
18歳男性
ポーター
ケンツのライバル?
ポーター時代はごくごく普通で可もなく不可も無くだったが、ダンジョン攻略中に特殊な能力を何者かに授かった。
その後イケメン面がケンツの反感を買い解雇された。
キリス
16歳女性
1級冒険者(魔術師)
冒険者パーティー《一番星》のメンバー。
ケンツに見切りをつけバークの元に。
キュイ
18歳女性
1級冒険者(戦士)
冒険者パーティー《一番星》のメンバー。
ケンツに見切りをつけバークの元に。
アリサ
15歳女性
魔法騎士?
ラミア神殿から飛ばされてきたという謎の少女。
行き別れた想い人を探してラミアの森を捜索する。
ケイト
20歳女性
冒険者ギルド受付嬢
ベラ
17歳女性
冒険者ギルド受付嬢
バロン
22歳男性
2級冒険者 魔法剣士
2級冒険者パーティー〈天翔ける雷光〉リーダー。
元はケンツの腰ぎんちゃく。現在は天敵
ブルーノ
18歳
2級冒険者 戦士
2級冒険者パーティー〈天翔ける雷光〉ナンバー2
元はケンツの腰ぎんちゃく。現在は天敵
ユーシス
18歳男性
魔法騎士
アリサの想い人
レイミア
???歳
ラミア族。ラミアの祠の管理人。
よくあるテンプレに登場する【主人公を追い出した側】の物語です。
とことん落ちぶれ、慢性的にイジメにあう主人公の復活譚しようかと思います。
書き始めるとしたら、サクッと五万文字以内の完結を目指します。(もう長編はコリゴリです(>_<))←諦めました。せめて10万文字以内に…… ←諦めました。せめてせめて、20万文字以内に!
なお本作はティラム逃亡記本編第七章以降エピソードのクロスオーバー作品です。
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以下パイロット版先行一話途中まで紹介
第一話 バークの追放
「おいバーク、お前はクビだ。今までご苦労だったな」
冒険者ギルドの喫茶コーナーで、1級冒険者パーティー《一番星》のリーダーである俺・ケンツは、薄ら笑いを浮かべながら、イケメンポーターのバークにパーティーからの解雇を言い渡した。
俺の周りには他の仲間3人が並んでいる。
突然のことにバークは困惑していたが、
「ケンツさん、これはどう言うことですか?出て行くことには吝かではありませんが、納得のいく理由を聞かせて頂きませんと」
「そりゃぁ、お前のイケメン面が気に入らな・・・うぉっほん!お前は大した戦力…というか全く戦力にならない。パーティーをクビになるのにこれ以上明確な理由があるか?」
しかしケンツの説明を聞いてバークは首をコテリと傾ける。
「いや、そりゃ当然でしょう?俺はポーター(荷物持ち)として雇われたんですし。勝手に戦いに参加したら余計混乱するだけでしょう?皆さんも同じ意見ですか?」
そう言ってバークは他の三人に意見を問うてみた。
「ねぇ、バークさんの言う通りよ。ポーターが戦闘の役に立たないからって解雇するのは間違っているわ」
バークの野郎を擁護したのは〈武闘家〉にして〈治癒士〉でもある俺の愛すべき幼馴染のシャロンだ。
〈一番星〉は彼女と二人で立ち上げたのが始まりで、今や我が国リットールが認める実力ナンバーワンのパーティーにまで育った!
ちなみに俺自身もリットールが加入しているアドレア連邦において、認定勇者に最も近い男として注目されているのだ。
「シャロン、なんでバークの肩を持つんだ?……まさか俺を裏切ってバークと出来てるんじゃないだろうな!?」
「邪推はやめてよ!バークさん与えられた仕事はキチンと熟しているじゃない!解雇するのなんておかしいよ!」
だから、一番の理由はシャロン、お前がいつバークに寝取られやしないかと気が気じゃなねーんだよ!わかれよコンチクショウ!
「ん~、アタイは別にバークを解雇してもいいと思うよ」
バーク解雇に賛成してくれたのは美少女魔術師のキリス。そうか、お前は分かってくれたか!だよな!イケメンは俺だけで十分だよな!
「その代わりバークはアタイが個人的に雇うからね!バークは私の大切な観賞用のイケメンなんだから!」
観賞用のイケメンってなんだー!ま、まあバークとキリスはまだ男女の仲ではないらしいな。キリスは大切な将来的ハーレム要員なんだ。誰にも渡さん!
「個人的に雇うなんて許さん!パーティー内の風紀が乱れるだろう!」
ブーブーとキリスが親指を下にして抗議するが無視だ。
「いや、風紀を乱してるはリーダーっしょ?いつも私達をいやらしい目で視てるのを気が付かないとでも思って?」
美人戦士のキュイまでもが反抗的な態度をとりやがる。
お前ら何を言っているんだ?将来的ハーレム要員として観察しているだけだろう。いやらしい目で視て何が悪い!
パーティーメンバーの否定的な意見は大紛糾に発展し、収集が付かなくなりそうになった。
が――
「皆さん落ち着いて下さい。わかりました、俺は言われた通り退職しますから。丁度ポーターから冒険者へ転職しようかと考えていたトコロなんですよ。そういうわけなんで先輩方、次からは冒険者仲間として宜しくお願いしますね」
バークの野郎はこれ以上長居は無用とばかりに一礼すると、退職金も請求せずに出て行きやがった。まあ最初から払うつもりは無かったけどな。
「ちょっと酷いじゃない、よくもアタイの観賞用イケメン男を!」
「ケンツ君サイテー。自分より顔がいいからって追い出すとかセッコイ!」
キリスとキュイは、せめて別れの挨拶くらいしてくると言ってバークの野郎を追って出て行った。
「なあ、おまえはバークに挨拶いかなくていいのか?」
「だって行けばケンツの機嫌が悪くなるのミエミエじゃない。お願いだからパーティーの空気を壊すのはこれで最後にしてよね」
シャロンは不服そうに言ったものの、バークを追いかけようとはしなかった。
「わかったよ、お前だけは俺の特別なんだからずっと一緒にいてくれな?」
「今更離れられるわけないでしょ?この腐れ縁!」
シャロンは文句を言いながらも俺に寄りかかって来た。
なんだかんだ言ってシャロンだけは本気で本当に俺の特別なのだ。
異変はバークが去った翌日から現れた。
「ちくしょう、なんでこんなに手間取るんだ!?」
俺達はそれまで楽勝で倒して来た魔獣相手に大苦戦していた。
「魔法剣サンダーブレイク!」
俺がアドレア連邦認定勇者に最も近い男と言われる所以、超破壊的な雷撃系の魔力を剣に乗せて放つ大技〈サンダーブレイク〉をベヒーモスの亜種であるレッサーベヒーモスに向けて放った!
その結果は……
パイロット版サブタイトル一覧
第一章
第一話 バークの追放
第二話 壊れ行く一番星
第三話 ケンツの堕落とフードの少女
第四話 バークの回想
第五話 魔法騎士アリサの事情
第六話 イジメは続くよ何処までも
……以下続く
--続きは8月13日(金)よりタイトルを改めてスタートした作品、
『イケメンポーターを追放したら、なぜかド底辺に大転落したんだが!?☆追放した側のファンタジー・英雄ケンツの復活譚』
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