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あたたかい家  作者: あたたかい家
4/5

2.強化

  caloreは、ギルドが設立されて5年ほど経つ中堅ギルドである。ゲーム内では課金ギルドや、ガチギルドと認識されているが、実際はゆるゆるである。


  マスターになったとはいえ、ナオ自身はまず半年も離れていた間の情報収集から始めなければならない。ゆるいギルドなので急ぎではないが、ある程度勝ちにもこだわるため、運営からのお知らせを過去半年分読むことから始めた。


「お知らせは、と…」


 お知らせの一覧をスクロールして、気になるものをタップし、詳細を一つずつ確認する。まとめると以下のことがわかった。


 ・レベル上限が解放されている

 ・特定の装備のグレードが一段階上がる


「うーん、これはギルド運営の前に、自分のレベルアップが先ね。ステータスオープンと」


 ナオは自身のステータスを開いた。


 ———————

 ナオ / 剣士

 レベル :200

 攻撃 :45250

 魔法攻撃:14295

 防御 :32600

 魔法防御:13265

 ———————


「レベル差20ね。そしたら急いで守護者に行きますか」


 半年の間にレベルの上限が220まで上がっていたため、ナオはまず、レベリングに最適なクエストに行くことに決めた。



 ※※※



 〜守護者との対峙〜


 レベリングするにはクエストクリアやギルドバトルを行い、経験値を獲得する必要がある。そして、常設クエストには経験値モンスターが出やすいものがいくつかあり、その最たるものが『守護者との対峙』である。


 このゲームには、剣士、槍士、弓士、魔法使い、聖職者が基本職としてあり、ナオは剣士である。


 最初リリースされたとき、剣士はハズレ職とされていた。それ以上に不遇扱いされていたのが聖職者で、高難易度を聖職者抜きでクリアするのがステータスと言われる時代があり、その当時聖職者だったナオは慌てた。高難易度クエストのパーティ募集で、聖職者であるというだけで入れてもらえないことが多々あった。そのため、攻撃職の中でも、聖職者が転職しやすい剣士を選択せざるをえなかった。ハズレ職であっても、ナオにはしっくりきたため、それ以降ずっと剣士を続けてきたのである。


 カーン!カーン!


 剣士は単体攻撃しかないため、敵を1体ずつ倒していく。1回につきステージは4つあり、モンスターは4ステージ合計で12匹と決まっている。ただし、経験値モンスターが出現すると、数は変わる。

 レベリングとは、レベルが上がるまでひたすら同じクエストを繰り返すことである。ナオは無心でレベルが220になるまで守護者との対峙を繰り返した。




『レベルが220になりました。装備コストを取得しました』



「ふぅ…長かった」


 3日かけてレベルを220にしたナオは、まず増えた装備コストを割り振ることに決め、装備の見直しを行う。


「ええと、剣を高コストに変えて、防具も増やそうかな」


 装備画面に切り替えて装備の見直しを行う。


 ———————

 ナオ / 剣士

 レベル :220

 攻撃 :55250

 魔法攻撃:15000

 防御 :52600

 魔法防御:11500

 ———————


「魔法防御…まあ、とりあえず攻撃力は上がったしこんなものかな。次は装備のグレード上げられるかな、と」


 レベルが上がる前よりも下がった魔法防御には目をつむることにしたナオは、次に装備のグレードが上げられるか確認した。


「うーん、ギルドバトルのメダルが50枚足りないわ」


 グレードを上げるための素材の一つであるメダルは、二ヶ月に1回行われるトーナメントに参加しないともらえない。ナオはメダルがもらえる機会を3回逃しているため、指定枚数より少なかった。


「装備はこんなものね、あとは技の確認、と」


 画面を攻撃の技一覧に切り替えて、使用するスキルと、追加付与を行う。スキルの追加付与は、経験値と同様にもらえる熟練度を使用するのだが、幸いにも3日みっちり行ったクエストにより、熟練度は復帰後すぐとは思えないくらいに溢れていた。

 よく使用する技の威力を一通り上げたナオは、時計を見た。仕事終わりから寝るまでしか集中してできないとはいえ、気づけば夜中の2時である。


「とりあえず明日からにしよう…疲れた」


 ギルド運営については寝てから考えることにした。


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