ナムラとサン
「アァっ、チなみニダイジャとイウのハ…」
「その話はもういい、それよりこの世界の説明をして」
話が脱線しそうだったので、もう一度改めてきく。ピシャリと告げると、これは失礼とおどけたように頭をかいた。
「こノせカイのコトだッタネ、ココハわタしにトッてのラクえん!!ナかマ…いヤ、ニタもノどウシがアツまるバシょナノさ!」
「似た者同士?」
「アぁ、キミもスぐにワカるハずだヨ!ココのスバらしサッてヤツを」
「分かるって…どうしてそこまで言いきれるのよ」
私が不審げに目線を上げると、うさんくさいハカセの口角があがる。半分人間、もう半分がオウムの顔した彼の口角は右側しかあがらないが。
「ワカるさ、ダッてココにイるカラネ」
「……何それ」
「コとばノとオりさ、サンよリはマシだとオモうよ。ナムラのジュウにンにとっテはトクにネ」
言ってる意味が分からなくて首をひねれば、サンは転生者の集まった天国のようなもので、私のように自殺したものや人を殺したりしたものが集まるのがナムラらしい。
「テンごクとジごクってカンがエてクレればいいヨ」
「つまり、問題児の集まりってこと?」
---------------------------そうですね、見て分かるように教授を筆頭に
「うわっ、だから急に話しかけないでって」
つい、と言った感じでビリーが返事する。私が文句を言うと、すみませんと謝ってまた口を閉じていた。
「まァ、ソウイうこトだカラこレカラヨロシくネ」