3話
各自武器を構えジリジリとドグに近寄る
二人の手下が同時に切りかかる
ドグは斧を横に一振り払い二人とも吹っ飛ばされた。
その後も何人も切りかかるが剣を砕きそのまま切られる者や
峰の部分で強打されるものなどまったく歯が立たなかった
腕の細長い男がダガーで素早く切りかかる
ドグの斧をかわしつつ誘導していく
その隙をつき筋肉質な男が弓で矢を放つ
矢がドグの肩に刺さる
「いちちち」
ドグが隙を見せた瞬間、ダガーで一気に畳み掛けようとしたとき
斧で視線を隠され次に目に映ったのはドグの拳だった
吹き飛ぶダガー男、弓の男も次を放つ前には石が飛んできてやられていた
ドグは刺さった矢を抜きながらガガドに近づく
残ったガガドは後退りし震えながら言った
「助けてくれ!」
「財宝ならやる!なあ?だから・・」
「むらんびとがおぬんしらにこまってるそうじゃ」
と言い、拳でガガドを吹き飛ばした。
「おたからもらっていくでの」
ドグはそのまま洞窟の中へ入っていった
洞窟の中には寝床や酒樽など数ヶ所並んでる広場と奥にもう一つ空間がある程度だった
洞窟というより穴倉だ
奥の部屋には大きめな箱2つあり
片方は権利書や地図などの紙切れ、本などが入っていた
もう一つの箱には
金や銀のコインや宝石類のアクセサリーなど半分以上埋め尽くされており一番上にはブローチ型の宝石があった。
ドグはそれらを全部なめし皮の大袋に詰込み担ぎ上げ
「こんなもんかぁ」
と言いつつその場を後にした
穴倉を出た時である
腰巻を強く引っ張られた