第四話 穴
冗談半分で言ったことが多ごとになった
毎日のようにつぶやいた言葉が結果的に最悪の事態を招いた
「旗あ!あ、亜枝」
謎の言葉
その言葉の意味は誰にも分らなかった
ただ、一人を除いては
その人はその言葉を聞いた途端に青ざめた
そして次の瞬間、その場で自ら穴を掘って埋まったのだという
そして、警官たちが来て穴を掘り返した
その人は掘り返されたのち、警官に連れていかれた
昔の大犯罪の容疑者が残した謎の言葉
思わぬ形で意味を得た
僕「つまりその人は、自ら作った言葉に気付いて、その言葉がダサすぎて穴に入ったと」
猫「正解。そして、その言葉を言ってた人は被害者の近くにいた人だね」
僕「穴があったら入りたい。それで穴掘ったがその穴は墓穴だったと」
猫「やっぱり君はすごいね。じゃあ、謎の言葉の意味は?」
僕「death。つまり死」
猫「そこまでわかっちゃう君なら、あのなぞも解けると思うけど?」
僕「もう解けた。が、いまいちだ。答えが知りたい」
猫「まず君の答えは?」
僕「もう一人の国王、つまり元家来から国王になった人は、前の国王になりきろうとした。その理由は、そうすることによって平和が保たれていたから。あってるか?」
猫「大正解。ってとこだね。普通はそこまで見抜けない。僕が見込んだだけはある。もっと自信を持つといいよ」
僕「無駄な忠告どうも。そろそろ戻るんで」