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第三話 散歩好きの少女
散歩が大好きな少女は、いつものように街を散歩していた
散歩よりも大好きだというお兄ちゃんを連れて
そんなある日
少女は散歩に来なかった
理由としては、高熱が出たために親が散歩に行くのを止めたからだ
熱が引いた日
少女は、起きられない体となってしまった
もともと体の弱かった少女
高熱のせいで全身の細胞の半分以上が壊死してしまったのだ
そのことに嘆いた母は自暴自棄になった
今はもう昔の話
少女は今も散歩を楽しんでいただろう
僕「だろう?」
猫「そこがどうかしたの?」
僕「まさかだとは思うが、その少女は生きてるのか?」
猫「もちろん。今はもうしゃべることすらままならないだろうけどね」
僕「そうか。それで、昨日の答えを聞かせてくれ」
猫「いいよ。だけど、君の考えも聞きたいかな」
僕「別に。ただ、別の国王だとしたら体を張って守っていたやつのことかなって思っただけだ」
猫「半分正解ってとこかな。もう半分は不正解。答えはまた今度教えてあげる」
僕「ちぃっ。また先延ばしにしやがった」