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第二話 忌み嫌われた国王
我が神なり
そう豪語していた国王がいた
その国王は、民から忌み嫌われていた
命を狙われることが日常茶飯事だった
だが、その度に家来たちが国王を守るべく体を張った
昔はスパイとして送り込まれた人でさえ、今は立派に国王を守っている
国王は民から忌み嫌われている
だが、その裏では家来たちを敬い、一人一人に富を与えていた
そう
国王はわざと嫌われていたのだ
その理由は国王に最も近い人物ですら知らない
殺された国王の心は謎のまま
僕「結局は殺されたか」
猫「真相をだれにも伝えないままね」
僕「そうか」
猫「あれ?今回は結構食いつくと思ったのに」
僕「はぁ…なぜわかる」
猫「それは猫の勘だよ。それで、どこが気になった?」
僕「もうわかってるだろ。なぜ、途中から現代の話になった?」
猫「やっぱり気付いちゃったか。途中に出てきた国王と、死んだ国王は別人だよ」
僕「はぁ?なぜその話を急にいれた?」
猫「時間も時間だから、あとは自分で考えてね」
僕「ちっ」




