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第十六話 寂しさ
最後の審判
それはいったい誰なのだろう
それは神にあらず
人にあらず
例えそれが何であったとしても
最後を決めることはできない
でも、最期を決める権利はみんなが持ってる
そして今、一人の人間がその権利を使おうとしていた
その人間は誰からも認知されない存在だった
寂しさによる心の浸食はもう止められない段階までひどくなっていたのだろう
そうなってしまった人間は
自ら自分の命を絶つ
それができる人は
弱くない
逆に
強いのではないか
僕「さいご違いってことか?」
猫「単純にとらえるとそうだね」
僕「最後の言葉か?」
猫「そう。そこの意味を理解できないと何もこの話の真相に近づけないよ」
僕「...真相、ねえ。そもそも、この話のの真相が別のところであらわされてる気がするんだが?」
猫「今回はその限りに近いけど、いや、言われてみればそうかもしれないね。じゃあ少しヒントを上げようか。ヒントは、君だよ」
僕「は!?それってどういう...」
猫「あとは自分で考えるといい!!」