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第十四話 誰が決めたよ
明日のことを話そう
みんなが嬉々として話すことの一つだ
だが、それは子供のころの話
成長するにつれ、その話をする人の目は絶望に変わっていく
絶望を感じない人もいるだろう
だが、ほとんどの人が感じるはずだ
それはなぜか
誰にもわからない
いや、たとえ分かったとしても
誰もその変化を止められない
一つ
未来のことを
もともとあるというのが決まっているかのように話している人々
その人々に対して言いたい
未来が必ずあると誰が決めたよ
僕「同意」
猫「今日は突っかからないんだね」
僕「自分が思ったことに従ってるだけだ。必ず反論するって誰も言ってねぇよ」
猫「今回の話、何か気づいたことでも?」
僕「わかりきったことを。そもそも、この話は一話じゃほとんど意味が分からないんじゃないのか?」
猫「そうだね」
僕「それに、人が一人も出てきてない。さすがに内容からして異様すぎる」
猫「さすがに鋭いね。『みんな』や『人々』は抽象的だからね」
僕「これまではちゃんと人が出てきてた。流れ的にもおかしい。もう一話、続いてるんだろ」
猫「ま、そこはこうご期待ってことで」