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第十一話 言葉と文字
心の中で思っていることは、簡単に相手には伝わらない
コミュニケーションというのは
簡単そうで実は難しい
人々は相手とコミュニケーションをとる媒体で
言葉や文字を作った
それは便利で残酷なものだった
言葉は一瞬文字は永遠
これは伝えるための時間のことであり
相手の心を抉る時間のことでもある
それは普遍的なことである
正義があれば悪があるように
人の心のように
それによって苦しんだ人は少なくない
結局、どうすれば正解なのだろう
僕「......」
猫「何か思い当たることがあるのかい?」
僕「いや。ただ単にその通りだなって思っただけだ」
猫「まぁね。でも、もしかしたら変えられる未来はあったのかもしれないよ」
僕「そうかもしれないが、この話の論点はそこじゃないだろ」
猫「そうだね。でも、今回の意味は最後の文のまんまだよ」
僕「最後の文、ね。ま、身勝手な見解としては正解なんてない。人の求めてるような答えなんて、存在してない」
猫「ま、その辺りはまだわからないよ。もしかしたら、そのうちわかるかもね」