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あたたかい手そして旅立ち

 何時間くらい寝ただろう 椅子に座りながら眠ってしまったらしい 「アステル?」「私はここよ」アステルが窓辺に立ち月を見ている 闇夜に浮かぶ月は 美しい……闇に塗られたこの世界の 微かな希望のように思えた 窓辺に立つアステルに僕は近づいた……月を見ていたアステルが振り向き僕の目を真剣な表情で見つめてきた 二人とも無言で数秒間見つめ合う 沈黙を破ったのは アステルだった……「君はほんとうに悲しそうな瞳をしているね 愛する人を失ったの? 君は私に ミロクに乗れる資格がある・ミロクは神獣よ 純粋で優しく高貴な魂を持つ者にしか その背に載せないの・」「君が……アステル 僕を選んだのか?」「いいえ 君が私を呼んだ 君の悲しみに満ちた心が私を読んだんだよ」「なぜ 僕の力が必要なんだ? 僕は平凡な高校生だ・何にもできないよ 戦うことなんてできない このラダ・ナークと言う世界の危機を救うだなんて 僕がこのラダ・ナークの住人だなんて 信じられない」「スバル……」あたたかく 柔らかい 感触だった アステルが僕の手を握ってきた 大きなエメラルドグリーンの 美しい瞳が潤んでいる・「君の住んでいたシャイアもラダ・ナークも 見えない白い虚無に 強大な虚無に支配され始めている その虚無を 打ち倒せるのは君しかできない 君は特別な力がある……私が君を守るから ぜったいに 誰も君の事を傷つけさせやしない 宝物みたいに君を守るよ……スバル」「アステル」僕も彼女の手を・握り返した……夜が静かに過ぎっていった……月の時間は終わり太陽の時間が やって来た 「さあ出発よ……」「出発てっどこへ行くんだい?」僕はアステルに質問した……「見えない白い虚無の行方を捜しに・この森の先の ずっと先に砂漠の国があるの……そこへとりあえず行くわ そこには 私の仲間が居るの・何かしら・力に なってくれるはずよ」「せっしゃ も行く」突然フブキが すっとんきょう な声を出した 「え……あんたも……役に立つのかな・まあ いいか あんたも来てもいいけど 足ひっぱらないでよね ……」「イエーイ」フブキが 喜んで 僕にハイタッチする……「さあ 私に 乗って」僕らは身支度を整え出発の準備をした 僕とフブキが家の外へ出ると もう アステルの姿は無くミロクが……金色に輝く獣がいた……ミロクは僕とフブキを背中に乗せると翼を広げ空のを少し旋回した後……ものすごい 勢いで 空を駆登った   もの 凄いスピードだ……僕とフブキは振り落とされないよう必死でミロクに しがみついた これから どうなるのだろう……でも 僕にはアステルがいる……






ありがとうございます(*´∀`*)

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