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トールメンズ

今回は挿絵が一枚しか描けませんでした。次からは2枚に戻ります

「そう言えば、リカード君はコーラス部の部長だったのう。歌がそれはそれは上手かった。どうじゃ皆に聞かせてやらぬか?その美声を」                                                   

「ええーっリカードさん、コーラス部の部長だったんですか」



僕が驚いて聞くと・・                             


「まあ・・そうだな・・コーラス部は可愛い女の子が多かっ・・いや、歌が好きだったからだ」                                                                 リカードが照れくさそうに言った。                                                        そして突然、リカードがアカペラで高らかと歌い始めたではないか!                    

コーラス部でどうやらテノールを、任されていたらしい。                                              そうすると、デトレフ、フウマ、ツキハも、つられて歌いだした。                                                                       

「これ、なんてゆう歌なの?」

リカード達が歌てっいる曲が僕は気になりだしアステルに聞いた。                                                     

「ラダナークの流行歌よ・・(薔薇の花は君への愛の花)よ」                                              アステルがうっとりして聞いている。ほかの女の子達もだ。ちぇ・・おもしろくない。・・僕だけがここでは異世界出身なので、こんなクサい歌・・いやロマンチックな歌、全然わからない。・・                   


するとアイリスハート先生が、変身魔法で4人を緑色のスーツ姿に変身させ、イリュージョン魔法で、小さな舞台の幻を作った。               

4人は、幻の小さな舞台に上がるとリカード、デトレフはテノール、フウマはバリトン・・ツキハは小さな声で恥ずかしそうに歌い始めた。                                                挿絵(By みてみん)                                             


一番驚いたのは、フウマの意外な程の歌の上手さだった。           フウマは、この中では一番低いパートを担当しているが、いかつい雰囲気に似合わず、ロマンチックな歌詞を叙情豊かに歌っている。                                                歌が終わると皆が拍手をパチパチパチ・・大喝采の内に終わった。     



「ヤッホー、トールメンズ(背の高い男たち)最高じゃぞー」        



アイリスハート先生など、グループ名まで付けてしまった。                                             女の子達はトールメンズを取り囲みキャーキャー・・僕だけ、蚊帳の外かあ・・。



そう思っていると、アイリスハート先生が僕に気をきかして・・                         


「少年よ、水晶玉でも見るか?面白いニュースがやっているかもしれんしのう・・」                                                                                                        

先生が巨大な水晶玉を持ってきた。水晶玉に映し出された映像には、現実世界で言う、アナウンサーらしき人が喋っている。                 


明日のミカエルド皇帝の生誕祭の特集をやるらしい。                                                僕は映像に見入った。例のミカエルド皇帝と皇后アンネエリースが映っている。


皇后アンネリースはどう見てもセシリーだ。他人の空似なんてもんじゃない・・だがセシリーの青空色の瞳はなぜか夕日の空のような紫だ。これは何を意味してるのだろう・・                                                                              

ふと僕はリカードの方を見た。リカードはまるで戦慄する様に固まり、水晶玉の映像に見いっていた。そして                                                                                

「これは・・この子はセシリーじゃないか」                                                    リカードが青ざめた、・・その場の人間が全て凍りついた様になった。                                            

読んでいただきありがとうございます

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