思い出話
緑色の髪の幼女が自己紹介した。
「ワシは帝国グリモワール魔法学園の校長、ヨランダ・アイリスハートじゃ この二人は、フレデリカ・ノイマンとレナ・ロートオルデン」
二人の女学生も紹介した。 僕らもそれぞれ自己紹介した。
「ふーん、お兄さんデトレフてっゆーんだ」
フレデリカが馴れ馴れしくデトレフに、しなだれかかった。
「これこれ、フレデリカ、その男の人が困っているじゃろう・・やめなさい」
「はーい」 フレデリカが言うことを聞いた。 「アイリスハート先生は、私の中学時代の担任の先生だった・・それがグリモワール学園の校長先生に就任されたとは」
「リカード君は、中学時代はやんちゃな子でのう いつも担任のワシをハラハラさせていたんじゃ それで女の子にモテモテじゃった」 「アイリスハート先生、いらん事言わんでください」
「リカードさんも、そんな時があったんでごじゃるな」 フブキがしみじみと言った。
ランスロッテがボリボリと美味そうにクッキーを食べながら、楽しそうに
「そうですわよねーフブキ様、人には歴史ありですわ・・ワタクシは、人形なので、生まれつき12歳・・まだ思い出が少ないですわ」 「そんなことないでござるよ・・ロッテ殿、思い出は今からたくさん作ればいいでごじゃるよ」 僕達は、楽しい会話で盛り上がった。あの時が来るまでは。・・・
読んでいただきありがとうございまする〜