頼もしい仲間
「確かにあの白い女が言う通り天候を操れる者は、アルフィンの五大賢者と言われる五人の大魔導師しかいない。アルバート、セシエル、ゼニアス、ヨランダ、アルザエムの五人だ。」
「その中のひとりが、エルンストさんを殺したんですか?・・リカードさん・・いったい何のために」
「スバル・・わからない・なぜ帝国の、ミカエルドの直属の部下である、白薔薇の騎士を・・エルンストは騎士見習いだったが、アルフォンの五大賢者が殺すのか・・エルンストは何か密命を受けて、このアガルダにやってきたのかもしれない・・私のように・・・それを知った五大賢者の一人がそれを阻止しようとしたのかもしれない」
「ズイルバーン帝国のアルフィンに行けば、何かわかるかも・・リカードさん」
皆が僕の言葉に頷いた。
最初は皇帝ミカエルドの暗殺の為だっだのだが・・誰がエルンストの事を殺したのかにアルフィンに行く為の、焦点が移った。
フウマが鎧兜を脱いで言った。その瞳は炎の様に燃えている。
「この世界に暗雲が立ち込め始めているのなら、振り払うべきでござる・・拙者は、アステル殿とこの世界を守るでござるよ」
「兄者が行くんなら、俺も行くぜ・・兄者と俺は一蓮托生だからな・・」
ツキハが一陣の風のように、クールに言った。
二人の頼もしい仲間が、加わった。
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