ドキドキ感
剣術大会も4戦目、前の3戦目はエルンストの勝利で幕を閉じた。出場者達の華麗な技や魔法に、観戦者は酔いしれ大会は大盛り上がりだ。
「次は、4戦目は誰と誰が戦うんだろう?」
「リカード殿とロッテ殿でござるよ・・二人共頑張れ〜でごじゃるー」
デトレフとフブキは、ぴったり体を寄せ合う様にして観戦していた。
無邪気で何も考えていないフブキ、しかしデトレフはフブキの肩が自分の胸の辺りに触れる度、内心ドキドキしていた。 フブキの体の匂い・・髪の匂いまで嗅げる位置にデトレフはいた。
「くんくん・・フブキさんの髪の匂い・・いい香りがする・・体も・・てっ僕は変態か!ランスロッテを応援せねば、でもリカードさんにも頑張って欲しいし・・」
デトレフは、そう心の中で思った。
「リカード様、仲間でも手加減はしないでございますわよ?」
「それは同じだ、ロッテ、君のようなまだ幼い少女に剣を向けるのは、気がひけるが・・・同じ戦士として無礼の無い様・・全力を出して戦う」
4戦目が始まった・・まず最初に攻撃を仕掛けてきたのはランスロッテだ。
クルクル・・とランスロッテは、体をすごい速さで回転させ始めた。・・
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