天使
剣術大会の3戦目が始まろうとしていた。しかし1対1対ではなく、4対1だ。
4人の侍対金髪の騎士見習いの少年、エルンストだ。なぜ・・こうなったかと言うと、エルンストが侍達を挑発したからだ。
「ふん・・サムライだか・・なんだか知らないが、踏ん反り返って・・威張りくさって下等な戦士だな・・やはり・・この世界でナンバー1は騎士だ・・我々白薔薇の騎士団だ」
大会出場者の控え室で4人で かたまり、話をしていた侍達をエルンストがからかうように侮辱した。
「お前たちが束になっても、僕には勝てまい・・ハハハハッ」
「なにおー小僧、俺達を侮辱するとはいい度胸だな・・」
「異国人のようだなあ・・小僧・・俺達侍様を馬鹿にするとどうなるか、その体に切り刻んでやる」
そして、特別に主催者に侍達が頼み込み・・4対1・・侍4人対エルンストになったわけだ。
3回戦が始まった。 エルンストに侍達が いっせいに、技を放った。4つの衝撃波が、エルンストに襲いかかる!
エルンストは慌てず、何かを詠唱し始めた。するとエルンストの体が、光り輝き・・あたりは嵐が巻き起こり始めた。
エルンストが叫んだ。
すると・・強大な光りの環が現れ・・4つの衝撃波と侍達を吹き飛ばした。
「・・エルンストの奴・・いつの間にあんな高等魔法を?」 リカードは驚いていた。息子の様に想っていた、あのエルンストが・・自分でも使えない魔法を・・舞台の外の角の方で見ていたリカードとランスロッテ・・・リカードは、ランスロッテをマントで嵐と光りからかばいながら、驚いていた。
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