恋のライバル?
もう昼の12時くらいだ。桜の咲く桟橋の所で、僕達はアステルと合流する予定だ。桟橋に行くとアステルらしき女の子が、それと若い男が二人?・・もしかしてナンパされたのか?アステルの顔も満更悪くなさそうな顔をしている。
「兄上!」フブキが嬉しそうに若い男達に駆け寄る。
兄上てっもしかして・・ 「おおフブキ、三年ぶりだな」
フブキと兄上と呼ばれた男は、熱く握手をした。
「フブキ・・お主は3年前と変わらぬなあ でも少し背が伸びたようでござるな」
「兄上達も、変わらないでごじゃるな 良かったでっござるよ」
「フユとアキにも会ったでござるか・・お主を心配していたでござるよ」
「それは嘘でござる 姉上達が せっしゃを心配することは、たぶんないでござろう」
フブキが少し寂しそうに言った。
「あっ忘れていたでござる紹介するでござる、せっしゃの仲間の・・アステル、 スバル、デトレフ殿、リカード殿、ランスロッテ殿でござる」
「ほおーお主仲間出来たでござるか 拙者はフウマ・サクラ・・こちらはツキハ・サクラ 妹のフブキが世話になっているでござる」
「よろしく」
ツキハ・サクラが妖艶に微笑んだ。その顔は美しい女性の様でドキリとする。 「拙者達は、ひとあし先にアステル殿と仲が良くなったでござる」
そう言うと、フウマが馴れ馴れしくアステルの肩を抱き寄せた。
えっーなんだ・・コイツ アステルも満更悪い顔をしていない!
いつものアステルなら、馴れ馴れしいわよとか言いそうなのに・・もしかして もしかすると・・こいつアステルの好みのタイプなのか。
くっそーコイツ・・いかついけど精悍で男らしい・・そんで・・男から見ても なかなかハンサムでカッコいい・・認めたたくないけど。 「まあ・・こんな所で立ち話もナンでござろう ここら辺に上手い飯屋があるでござる・・そこで話をするでござる・・何?割り勘?・・いやいや、ここは拙者が おごるでござるよ」
ガハハハハ白い歯を見せてフウマが豪快に笑う。
思わぬ所に恋のライバル出現か? しかも、フブキの兄貴。
僕はこの男の勢いに、驚かされるばかり だった。
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