ビーチの天使達
「ねえ、みんな せっかく こんな綺麗なビーチに来たんだから泳ごうよ・・」
「そうでごじゃるな・・せっしゃ、水着を持ってきて 良かったでごじゃるよ」
「ワタクシも、スイムウェアを買っておいて良かったですわ」
女の子達が はしゃいでいる。 まるで修学旅行の前日みたいだ。・・
「私たち、あそこの木影で着替えてくるから男の人達は 見ないでね」
「ハイハイ わかりましたよ・・」
僕達は半場あきれ顔で、そう言った。
15分くらい たった。・・僕たちは待ちくたびれて、白い砂浜に座っていると・・「おまたせー」女の子達が出てきた。
まるで、ビーチに天使達が舞い降りたようだ。
そして 顔を赤くした。・・
「何よー男子たちもボーッとしてないで着替えてきなさいよー」
「そうだね・・僕たちも着替えようか、デトレフさん、リカードさん」
僕達は、木陰で着替え始めた・・。
「わ・・私は妻以外の女性の半裸は見たことがない・・」 「僕もだよ・・リカードさん・・女の子の水着姿なんて、間近で見るのは初めてだよ・・なんか・・熱くなってきちゃて・・僕・・」
デトレフよ・・どこが熱くなったんだ?・・僕は、心の中で つっこみ ながら・・笑いをかみ殺し・・上半身裸に なった。・・
男達は 上半身裸に なると、お互いの体を褒め合う。
「リカードさん・・いい体してますよね デトレフさんも着痩せするタイプなんだ・・二人共ぜい肉一つなくて・・」 「スバル君、君も意外と・・引き締って いい体だよ・・若いからかな」 デトレフが惚れ惚れした様子で言った。
男達が少し気持ち悪い会話を していると・・
女の子たちはノー天気な会話を繰り広げていた。 「ねえ・・男の人達の顔見た・・・アハハハ・・あんなに赤くなって、聖騎士も天才発明家も、やっぱり男ねえ」
「みんな女の子を初めて見た様でござったな・・水着姿がそんなに珍しいでごじゃろうか」
「お兄様は奥手ですから・・海で遊んだことなんてないですわ・・だから あんなに、青白いんですの」
女の子たちはキャハハハと笑い合う
「ハックシュン・・誰か僕の噂してるのかな・・女の子たち楽しそうだな・・僕達も早く泳ぎましょうよ・・」
「そうだな・・スバル君・・我々も、せっかくだから楽しもう・・でもこの美しい海・・セシリーにも見せたかった」 「リカードさん! 今日は独身時代に帰ったつもりで はしゃぎましょうよ・・ね」
デトレフがそう言うと 走り出し・・海に飛び込んだ・・。 女の子達にバシャバシャと海水をかける。
空は気持良いほど青く・海は美しいサンゴ礁が広がっていた。・・
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