表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/275

捨てられた・・・

フィオナが怒りに震え、リカードの服を掴みながら怒鳴る。          挿絵(By みてみん)                                                                                                                                                                           「どうして!仕方がなかったというのか!どうしてセシリーを捨てたんだ! お前の せいでセシリーは・・セシリーは、その後どうなったと思う?奴隷として売られそうになったんだぞ!・・お前が・・だらしがないから・・お前なんか父親じゃない!」                                                                                                         

「ど・奴隷として売られた?ダンゲラという男は信頼できると思って・・知らない・・知らなかったんだ・・だが私は今までセシリーを探していたんだ」                                       「いい訳なんて、どうでもいい!お前はセシリーを捨てたんだ!もう 一発殴らせろ!」



フィオナがもう一度リカードを殴ろうとした、その時だ。                                                                                 


「やめるでござる! もうやめるでござるよ!  フィオナ殿- 武士の情けと言う言葉が、せっしゃの国にあるでござるよ・・リカード殿を許してやるでござる・・」                                 フブキが身を呈して、リカードを かばった。                                                   「お前には関係ない!  これは アタシとコイツの問題だ・・」                                          「関係なくないでござるよ!フィオナ殿・・」             挿絵(By みてみん)






 [せっしゃ も実は・・母親に捨てられたでござる・・母親の顔も知らないでござる・・でも、なんとか・・ここまで生きてきたでござるよ」                                             フブキがフルフル震えながら言った・・。                                                     「憎んだこともあったでござるよ、でも自分を せっしゃを産んでくれた・・生まれてきて、悪い事ばかりでは なかったでござるよ・・」                                                                 

「素晴らしい・・仲間たちに出会えたでござる、晴れる時もあれば曇る時もある・・悪いことばかりではない・・良いことばかりもないけれど、でもでも

セシリーちゃんもフィオナ殿に出会えたでござるよ・・悪いことばかりではないで・・ござるよ・・」                       デトレフが無言でフブキの肩を抱いた・・ あったかい・・フブキはそう感じた・・。                                 アステルも僕もランスロッテも無言で うなずいく。                                                                                   


「アタシが・・あたし一人が悪者って事か・・みんなして、こんな男を かばうのか・・ふん!  セシリーのことを本当に考えているのはアタシだけだ・・」                                      そう言うとフィオナは去っていった。                                                                                                           


  僕達は どうすればいいのか分からず立ち尽くした。                                             



リカードが重い口を開いた。・・                                                          「彼女の言うことも・もっともな話だ・・私は いくら殴られても仕方がない・・セシリーに・・それはそれは酷い事をしたのだから・・」                                                                                「リカードさん・・フィオナはセシリーの育ての親なのよ・・ 自分の子どもみたいに愛してるし可愛がってる・・セシリーちゃんは幸せよ・・あんなに想って 守ってくれる人は・・そういないわ」                                                      




「そうか・・」リカードが寂しそうに言った。・・                                                  「もう「暁の家」に帰りましょうよ・・これからの事は、そこで話しましょ」                                     一同は うなずいた。                                                                                                                 



暁の家に帰るとデトレフの母親が・・フィオナはセシリーを連れて出ていったと言う・・。

 そういえばフィオナも セシリーの姿も どこにもなかった。・・     フィオナの荷物もセシリーの荷物も消えていた。・・二人はどこへ・・              

読んでくださりありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ