私の・・
再び僕達(昴・アステル・フブキ・フィオナ・デトレフ・ランスロッテ)は、あの男が現れた公園に やってきた。昨日の騒ぎのせいで公園は誰もおらず、遊具も誰も遊んでいない。
朝方 森に囲まれたヨルクガンドの公園は、寒々しいほど静かだ 「セシリーちゃんをデトレフ殿の母上に預けたままで大丈夫でござるか?・・やっぱり・・せっしゃ か誰かが付いていたほうが良かったでござろうか・・」 「心配いりませんわ・・フブキ様・・」 ランスロッテが、ウインクしながら言う。 「セシリーとお母様のいる部屋にはワタクシが魔法で結界を作りましたの・・怪しい者は誰一人として、部屋に入ることはできませんわ.・・ワタクシ達以外は・・。」 「おおっロッテ殿は しっかり者でござるな・・無鉄ぽう な デトレフ殿とは大違いでござる・・」 「君に言われたかないよー」 デトレフが涼しい顔で歌う様に言った。・・
「奴はまた ここへ現れるか?・・アタシは逆にこんな大人数でいたら、怪しまれると思うぞ・・アステル・・」 「大丈夫よ・・アイツは瞬間移動の魔法を、多分使えるんでしょう。・・ ここに また 現れるわよ・・アイツは私とセシリーちゃんを何故か狙っているわ・・私がオトリになる・・フィオナ達みんなはそこの茂みに隠れていて」 「アステル・・オトリになるなんて・・そんな心配だよ」 「スバル・・大丈夫よ・・心配しないで・・さあさ、隠れて」 僕達は心配だったが、アステルの言う通り茂みに隠れた。 一時間くらいは、たったっだろうか・・まだ・・あの男は現れない。 アステルは公園のベンチに座っている・・傍から見れば・・可愛い女の子がデートする彼氏を待っている様に見えなくもない・・ しかし・・現実は自分を狙う刺客を待っているのだ。もう昼になる・・昨日の男は再び現れるのか・・ アイツは大勢の人間にどこかへ連れられていった。そう やすやすと、逃げられまい。・・その時だった・・。
シュン!突然そんな音がしたと思うと、公園の中心に魔法陣のような物が現れ・・その後に七色に輝く人影が見えた。人影は少しずつ人間の姿に変わっていき・・ウエーブの かかった長い金髪・・あの男だ。 そして、矢継ぎ早に、アステルに話しかけてきた。 「セシリーはどこだ?お前と一諸にいた女の子の事だ」 「あの子と私をなぜ付け狙うの?・・あなたは、何者よ」 「私はアルフィンのミカエルド様の命令により、お前を殺しに来た・・しかし・・もうその事は・・どうでも良い・・命令を無視しても構わない・・セシリーを渡せ・・」
「渡せですって?・エラソーに・・その子とあんたは、どーゆー関係なのよ」
「・・・あの子は・・あの子は・・私の娘なんだ」
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