謎の転校生
彼女は何者か
その転校生を見たとき教室中がざわついた・「アステル・ウオーレムさんです……皆仲良くするように」「よろしくお願いします」
転校生がペコリお辞儀した。桃色の不思議な色の髪・深い森を思わせるエメラルドグリーンの大きな瞳、それに反して小さい鼻と唇、ピンク色の肌、驚く程小さい顔スラリとした美しい肢体。
ゲームかアニメの世界から抜け出したような美少女だ・その現実離れした容姿に皆が釘付けになった。
「八木君の隣が空いているから座りなさい」
「はーい」
美少女アステルが教師の声に答える。美少女が僕に近づいてくる スレンダーな体の割に豊満な美しく狐を描く胸を揺らしながら
「こんにちわ、君が八木君ね。よろしく」
「よ、よろしく」
僕はしどろもどろになりながら答えた。彼女は何者だろう外国人風の名前でも流暢な日本語を話す、ハーフだろうか。それとも異世界の住人?彼女が僕の目を見つめている。 透明な瞳が、まじまじと僕の顔を見るので照れて頬を赤らめていると。
「あなたの瞳の色は灰色ね フフフ……」
「えっ」
「おい・そこ静かにしなさい・授業を始めるぞ」
教師が僕の声を さえぎった。その日の授業はうわの空だった。全然勉強に身が入らない。謎めいた転校生のせいだ。 その転校生アステル・ウオーレムの噂で学園中が大騒ぎだった。彼女の美貌、そしてミステリアスな雰囲気に学園中の男子たちは夢中になり女子たちは憧れと憎しみに満ちた目で見た。彼女はセンセーショナルな存在になった。当の本人アステルは知ってか知らずか、まったく興味無さそうだ・彼女は誰とつるむわけでもなく無口で、どこか猫の様に自由だった。空みたいに心地よい雰囲気を まとう
僕は学園の屋上にいた。空を静かに見つめていた。 あの娘は何者だろう……例の転校生の事で頭が いっぱいになった。
「あれ君もいたの? 八木君」
「ウオーレムさん?」
どこか近寄りがたい雰囲気を漂わせる彼女だか・僕に対しては妙に馴れ馴れしい……まるで前から知っているようだ。
「そうよ・私は君を知っている」
「君は人の気持ちが読めるのか?」
「いいえ……でも・君がそんな顔してたから……」
アステルは続けた。
「君に会いに来たのよ・八木昴君 」
アステルは 悪戯ぽく微笑んだ。「
えっ何なのか全然わからないよ……君は何者なんだよ」
「それは・君の瞳の中にあるんだよ、私達は二人で一つなんだよ」
? 意味がまったくわからない。
ありがとうございます