表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/275

セシリー

男はセシリーを見た。今日のセシリーは珍しく三つ編みに赤いリボン、可愛らしいピンクのワンピースを着ている。                      挿絵(By みてみん)                                                                                                                                                                                      「・・セシリー?」男がそう言うとセシリーを見つめる。      その瞳は哀しく、愛おしい者を見つめる瞳・・。               挿絵(By みてみん)                                                                                                                                        「おじさんは誰なの?・・・」                      その瞳に見つめられセシリーの警戒心が解けた。             男がセシリーの すぐ近くに来た、そして手を伸ばそうとした。・・        その時アステルが叫んだ。                       「セシリーちゃん、逃げて!そいつは危険だわ」             だがセシリーは逃げようとしない・・男の瞳をじっと見つめている。・・                                        その時だ「あそこだぞーあそこにいるぞー」              この 騒ぎを聞きつけた、街の大人達が男を取り囲んだ。・・          「こいつは、とんでもない奴だ・・変な魔法を使うらしいぞ!」      「なんでも子供達を襲おうとしたらしいぞ!危険な奴だ」          「牢屋にぶち込め・・!」                       大人たちが男を連行しようとした、その時・・・。              「違うの! この おじさんは悪い人じゃないよ! 私にはわかるの!」                                      だがセシリーの言うことなど、お構いなしに街の人達は男を取り囲み、どこかへ連れていった。・・                                                                「セシリーちゃん! 大丈夫!」                    僕とアステルは、すぐさま セシリーに駆け寄った。・・                                                「・・アステルお姉ちゃん・・スバルお兄ちゃん・・あのおじさんを助けてあの人は・・悪い人じゃないよ・・」                    そんな事をいわれても・・あいつは アステルを殺そうとした。・・不思議な魔術を使う奴はロクなモノじゃない。白い魔女といい・・まあランスロッテは別として。・・                                                                                                        「でも・・セシリー・・僕たちはアイツに いきなり 襲撃されたんだぞ。大やけどを負うところだった・・危険な奴だ」                 僕は少し強い口調でセシリーを たしなめた。                                                  その言葉を聞きセシリーが涙ぐんだ。・・                                                    「ちょっと・・スバル・・強く言いすぎよ こんな小さい子に・・私も・あの男が悪い人間に見えなかった。・・何か訳ありな感じよね・・」         えーッ・・自分を傷つけようとした人間に!・・アステルは どこまで心が広いんだろう・・そういえば最初フブキもアステルの命を狙いに来たな・・でも確か120回もアステルに負けていて・・・まあフブキは ともかく、あいつは危険だ・・それに美形の男は・・なんか信用できない・・カストゥールといい・・  僕が そんな事を考えていると・・「暁の家に帰って、この事みんなに話しましょう・・何かいい案が見つかるかも知れないわ・・」          アステルが泣きじゃくるセシリーの手を優しく握り・・ゆっくり歩き出した。・・                                                                                                        

閲覧していただきありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ