空から来た男?
昴達が戦いの傷を癒すため、滞在している街ヨルクガンド・・この街で ある人物が話題に なっていた。・・その人物に今日も人だかりができている。・・ 噂話が大好きなヨルクガンドの人々・・。 が・・ある人物を取り囲み、面白そうに見つめていた。人だかりの中心部に一人の男の姿が あった。 年は30代前半くらいか・・引き締まり鋭角的な輪郭、紫色の瞳をしている。 髪の色は 真新しいコインを磨いたような、美しいブロンドで長くウエーブがかかっていた。男は何か苦渋に満ちた表情で、何かを つぶやいている。 「私は天空に浮かぶ都市アルフィンから、この地に降り立った・・白薔薇の騎士団の副団長で聖騎士、リカード・クレッチマン・・。悪魔を倒すため・・この地に降りたった・・」 男が 何かを つぶやくたび、コインが投げ込まれた・・ヨルクガンドの人々はこの・・奇妙な事を言う物乞い?を面白がっているようだ。・・・ ヨルクガンドの人々がこの男の奇妙な言動と美しい容姿・・(男はかなり甘いマスクをしていた)・・を 笑い・・からかっていた。・・この物乞いは頭が狂っている、と。・・・天空に浮かぶ都市など聞いたこともない。それに白薔薇の騎士団だと・・笑わせるな・・アハハハと大きな笑い声。 「愚かな民たちよ・・今は笑えばいい・だがお前たちも、いつか思い知るだろう・・。」男が語気鋭く言うと、ヨロヨロと立ち上がった。・・ 男は190cmを超える長身、細身で白いマント、茶色い騎士風の戦闘服を身につけていた。・・何か思いつめたように、ブツブツと何かを言っている・・。
そして・・どこかへ立ち去っていった。・・ ヨルクガンドの もう一つの話題の主である(こちらは英雄だが)アステル達旅の一行は何か喧嘩している しかも・・かなり くだらない事でだ。・・ 「スバルかフブキ・・あんた達のどちらか・・私が隠してたチョコレートのお菓子食べたでしょう」アステルが語気鋭く スバル達を問い詰めている。・・ 「せっしゃ は食べてないでごじゃるう・・」 「僕も食べてないよ・・君とは湖畔の別荘で絆を確かめ合ったばかりじゃないか・・」 昴とアステルは別荘からホテル「暁の家」に帰ってきたばかりだ・・。その「暁の家」の一室で何やら・・揉めている。・・・ 不穏な空気が漂う中・・アステルが口を開いた・・。 「私が食後に食べたんだけっ忘れてた・・」 「もう・・アステルはぁ・・いくら せっしゃ でも他の人の物を取って食べるなんてしないでござるう」 「僕だってそうさ・・でもアステルが忘れる事があるなんて以外だな」 「私が?どうしてよ」 「君はスーパーガールみたいに・・なんでも、完璧な感じがするからさ」 「私なんか完璧じゃないよ・・完璧じゃない・・完全じゃないし」 アステルが口澱んだ
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