黒い棺桶の中身
棺桶の中が静かに開いた・・そして何か小さいモノが飛び出してきた・・ よく見ると その小さいモノは ・・ホテル「暁の家」のエントランスに飾ってあった人形だった・・黒い小さな帽子を かぶり やや乱れた ラズベリー色のツインテール 大きなツリ目気味の青い瞳・・白いゴスロリ風のドレス・・。 小さな右手には細長い剣が握られている・・
「ウフ・・ フィオナ様・・お久しぶりですわね・・」 ランスロッテがフィオナにウインクをする・・ その頃 ミロクはアステルと昴が一つになり・・ヴィルヘルムと戦っている最中だった・・ 狼男ヴィルヘルムの強烈な一撃を 食らうが ミロクは もうビクともしない アステルと昴・・二つの魂が一つに溶け合ったのだ・・ 昴がアステルに語りかける「僕は夢を見ていたんだ・・アステル・・ごめん」アステルが その言葉に答える・・「いいのよ・・君は・・最後は私の元に戻ってきてくれた・・でも・・後で覚悟しなさい・・」 「わかったよ・・アステル」 「アンタ何者なのよ!」白き魔女セレーネが 怒った様に怒鳴った。 それは当然の事だった・・昴には去られ・ヴィルヘルムは不死身の体だが・戦い疲れで動きが鈍っていた・・そして・棺桶からわけのわからない者が現れた・・セレーネは少し混乱していた・・ 「ワタクシはランスロッテ・フォン・ハノーファクライフ・・天才発明家で ワタクシの生みの親であり兄でありそしてワタクシの下僕である・・デトレフ・フォン・ハノーファクライフが造りだしたオートマタ(自動人形)ですわ・・」 「ああっあのデトレフてっ・・丸めがねのへッポコ野郎ね アイツがあんたの事造ったの・ふふん・アイツ女の子にモテなさそうだから・・アンタがあいつの夜のお相手してんじゃないの」 セレーネが馬鹿にした様に言った この言葉にランスロッテは かなりカチン と きたらしく 「ワタクシのマスターであるデトレフお兄様とワタクシを侮辱する事は いくらご婦人で あっても 許さないですわ・・白い魔女め!」 「ふん! 文句があるんなら・・かかってきなさい・・へっぽコ人形!」 セレーネが挑発替わりに杖を振るう・・すると青白い炎の玉が現れ ランスロッテの 体が炎に包まれた・・ブオオォォォ-・・だが・・この炎の攻撃にランスロッテはビクともしない・・白いゴスロリ風ドレスが焼け焦げただけだった 「フフ・・貴女の実力はそんな物ですの?・・さっきの言葉の 復讐をさせていただきますわ」 ランスロッテが剣を かまえた
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