夢・・壊れる
「デトレフ殿・・あのゴスロリ服気に入らなかったでござるか?」 「よく考えたら・・あの服で外に出たら・・僕・・逮捕されちゃうよ」 よく考えなくても・・ヤバいだろ・男があんな服着てたら・デトレフ・僕は 心の中で笑いを こらえていた とんだ・おとぼけ コンビだな・・この二人 その時だった・・「おい!デトレフ・・大変だぞ」 巻き毛で赤毛の青年が・突然ホテルの部屋に入って来た 「どうしたんだ・ヨハン・・ああ・紹介するよ・こいつは僕の友人のヨハン」「そんな・まったりしている場合じゃないぞ!デトレフ・モーウント・シュテルン号が大変なことに・・」「えー何?モーウントシュテルン号が?」 僕達4人は・・(アステル・フィオナ・セシリーは・・ヨルクガンドの繁華街へ 出かけていた)モーウント・シュテルン号が係留されている海辺へ・・そこには 「ああ・・なんてことだ・・神様」デトレフが天を仰いだ・・ それは・・ひどい有様だった・・モーウント・シュテルン号・・あの美しい飛行船が無残にも転覆し・・翼は・もがれ 下腹部の客船部分は破壊されていた 沢山の見物人がいた・・なんでも2時間くらい前大きな何かが破壊される音が聞こえたらしい・・ 「これは人が やったんじゃない・・何かが何かが・・なにかの力が」 デトレフは完全に取り乱し・・混乱していた・・「デトレフさん」「デトレフ殿・・・」僕たちが心配していると・デトレフの友人ヨハンが・・ 「白い魔女だ・俺は見たんだ・白い魔女が魔導の力で飛行船を壊してる所を」「なんだって?白い魔女が」デトレフが大声で言った 「飛行船は僕の夢だった・・それが・・こんな無残な姿に・・」 「白い魔女は・・あの ノイスヴァインスタイン城の方に飛んでった・・」 「・・・わかった・・あそこだな・・」デトレフが語気鋭く言った・・ デトレフは・急いでその場を立ち去った・・僕とフブキも急いでデトレフに・ついていった・・その時だったヨハンが何故か不気味な微笑みを浮かべた・・ 「えっあの飛行船が」ホテル暁の家にアステル達は帰ってきていた・・ そして僕はアステル達に今日の出来事を話した・・ 「それで・・デトレフさんは?」アステルが心配そうに言った・・ 「それが自分の部屋に籠もったまま出てこないいんだ・・」 ホテル暁の家はデトレフの家と つながっていた 「デトレフお兄ちゃん」・「・デトレフの奴・・大丈夫か・・まさか・・自殺なんて・・」 フィオナとセシリーが心配そうに つぶやいた その頃・・デトレフの部屋のドアの前・・フブキが下を向きデトレフが出てくるのを ひたすら 待っていた・・・フブキに とって・・こんな感情初めてだった・・本当に人をこんなに気にかけた事は・・それは・・フブキの過去に関係していた・・ その時だった・・「デトレフ殿?」ドアが開きデトレフが姿を現した・・デトレフは右手に細長い銃を持ち・・左手に黒い棺桶を持っていた 「今から白い魔女狩りだ」不敵にフブキに微笑んだ・・
読んで頂きありがとうございます




