妃候補
エティエンヌが本当に、うっとりとした顔でリカードに近寄ってくる。これは、どうすれば。リカードは、急いで思惑するが、考えが出ずに思わず顔をしかめた。そのリカードの表情を見て、エティエンヌは、がっかりした。そして..
「もう、いい」
「え」
エティエンヌ.ルドンが失望したようにため息を、ついた。
驚くが、ホットするリカード。良かったと思わず、安堵のため息。
「もう、出ていっていいよ 君は、私に気がないみたいだから」
それは当たり前だろ。とリカードは心の中でツッコミを入れる。だがリカードは、エティエンヌに聞きたいことがあった。
何故、聖ズイルバーンの首都アルフィンの出身ではないのに、魔法が使えるのか。このラダ.ナークでは、アルフィンに生まれなければ、魔法は使えない。そして、デウス王の思惑は何なのか。何故、我々を、君の元へと向かわせたのか。?
エティエンヌは、その問いにこう答えた。自分は、アルフィンの科学者と魔法使いが作り出した、人造人間だと言う。伝説の怪物、サイキュロプスに似せた。そして、ある理由でアルフィンを追放され、この地上のラティ―ニャにたどり着き、魔法の力を買われデウス王に仕える事になった事。
今のアルフィンの状況は、まったく知らないとの事。デウス王は、魔法とは違う術。鳥になれたり、動物にも、なれたりできる。を使えるとの事。
デウス王は、剣闘士フィオナの噂を聞いて、自分の妃にしたい。そして、自分の下に向かわせて、強さを試した。エステバンはすべてを、知っていた。つまり、みんな、グルだった事。
デウス王は、強い女性が大好きだと付け加えた。
「そうか、それで 私達を」
リカードが深く、うなずいた。フィオナを自分の妃に。驚愕した、だが。デウス王のフィオナへの好意を最初から見抜く事が、できなかったわけではない。妙に馴れ馴れしい態度で。エステバンも、グルだとか。芝居が上手い奴らだ。リカードは少し呆れていた。エティエンヌと言うこの人造人間も、外見の割には、乙女チックだし。変な奴ばかりだ、と。
このエティエンヌという奴は、今の聖ズイルバーン帝国、アルフィンを知らない。私の娘のセシリーが皇帝ミカエルドの、妃だという事を、この男は知らないのだ。
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