悪魔登場
仮面や黒装束に身を包んだ黒ミサに集まった人々が慌てざわつき始めた。乱入者が、いきなり二人。その一人が奇妙な魔術?を使い宙に浮いたからだ。 黒ミサは、平穏無事に、いつも通りに終わると思っていた。密室の惨劇 ・・・・を密かに楽しんでいた人々。この傍観者達は、ある意味ではチユキやデッドリーフより罪深い。それが突然破られたのだ。 フィオナが怒りの鉄拳を大男達に振るう。そして、セレーネが炎の呪文を唱え始めた。 すると広い部屋が、 一瞬、灼熱の地獄の様な熱さになり、人々が思わず悲鳴をあげる。 ヴォワ!!炎の玉がセレーネの前に現れた。「さあ。言う事聞きなさい。煉獄の炎よ。アイツを八つ裂きにするのよ。」 炎にセレーネが話しかける。 すると炎は、人間の赤ん坊くらいの大きさの炎は、突然の「アクシデント」にパニック状態になったデッドリーフに襲いかかる。しかし・・・・・透明な壁にはじかれる様に炎が、分裂し、かき消された。 ?・・・・・。 セレーネの顔が一瞬だけ、クエスチョンマークになった。 「どーゆう事、これ」 するとその時、セレーネの頭の中で何者かの声が聞こえて来る。 「お前の子供騙しの魔術など、私の前では無力だ。頭のからっぽの魔女よ。出直せ。わが名はヴァフォメット。」 「何よー。どーゆー事よ。それー頭の中で喋らないでよ。気持ち悪いわよ!!」
何者かがセレーネの前に立ちはばかる。それは 悪魔に 取り付かれられたデトレフだった。
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