闇を切り裂いて
その時だった。 二匹の黒猫。黒い集団・・・・黒ミサに参加する為に、夜道を急ぐ人々の後ろを息を 潜ませながら、 後ろをついていた黒猫。運良く黒ミサの館に入ることができた。・・・・が 突然閃光に包まれ、みるみるうちに、二人の女性の姿になった。 ざわつく人々。そしてチユキの金色のナイフの手が止まる。秘密の集会に部外者が紛れ込んだ!!。 「 貴様ら何者だ。」 デッドリーフがわめく。黒ミサの集団のざわめきも止まらない。チユキも動揺し、ナイフを落とした…。 「デトレフ!!。お前この中にいるんだろう。この卑劣な夜会とやらを楽しんでたな。!!」 褐色の肌、長身、水色の髪の色をした女性が叫んだ。その表情は 怒りに満ちていた。 闇を切り裂いた声。 その声の主はフィオナだった。 黒猫に変身する魔法。が完全に解けておらず、ところどころ黒猫の特徴がまだ残る...。 その時、 黒装束の大男達が、フィオナともう一人の女性に殴りかかる。 だが二人は華麗に身をかわし、フィオナは、大男達に回し蹴りで反撃し、もう一人は空中を舞う。 もう一人の女性。・・・・いやまだ少女と言うべきか。白い肌。白絹の様な長いツインテール。 蠱惑的な顔立ち。白き魔女こと、セレーネ ・・・・ヴァイス。 「美少年を殺そうとするなんて。そんな事…あたしが許さないから。派手に ぶっぱなしましょ。フィオナ姐さん。フフフ。」
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