良い案
アステル達がデトレフの母親、 ミリアをなだめていると、見慣れた一行が現れた。二手に別れ、 暁の家で 再会を約束したリカード達だ。 「リカードさん。私達、デトレフさんと会ったのよ。やはりデトレフさんは何かあるわ」 ミリアはアステルの言葉を聞いて、また泣き崩れた。フィオナが慌てて、ミリアを助け起こす。 「私達は、廃墟で出会った、あの少女を見た。フブキ サクラに恐ろしい程 似ている。」 ただならぬミリアの様子に何事かと、リカードが眉をひそめながら言った。 「リカードんちゃん。そうよねん。あのんあの女の子んもん何かんあるんわん」 セシエルがゼニアス猫を抱きながら言うと、その頭を撫でた、猫は何か言いたげだ。 アステル達がデトレフの事を話すと、ツキハは 「 デトレフさんは明らかに何かを知っている 。その黒ミサとやらに、忍び込めれば、いいのだが。」
「そうよ。皆で 仲間のデトレフさんの心を救うのよ。私に良い案があるのよ。皆で作戦会議よ。」 アステルが、皆を鼓舞するように言った。
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