表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
172/274

母の想い

聖ガルーデ教会後にしたアステル達は、デトレフとデトレフの両親が経営する宿屋「暁の家」に 行くことにした。そこで リカード達と落ち合おうとしていたのだ。その前に、セレーネと合流した。セレーネは相変わらず不機嫌そうにしていた。プンプンプンと顔から湯気が立ち込めそうだ。     アステルとフィオナはセレーネをなだめながら、「暁の家」に向かう。以前滞在した懐かしい宿屋にたどり着いた。      すると玄関から 痩せた中年の女性が不意に現れた。デトレフの母親ミリアだった。癖のついた黒髪に、丸眼鏡、 コバルトブルーの大きな瞳のミリアは一目でデトレフの母親だとわかった。      ミリアはアステル達を見るなり、泣き出した。しかも大声で。慌ててアステルがミリアに声を掛ける。        「どうしたのですか?デトレフさんのお母さん。」       「あの子。デトレフ。あの子が・・・・様子がおかしいのよ。自分の手首を傷つけて、生き血を飲んだり、食事もたべない、眠らないし・・・・・そして・・・・・」        ミリアが嗚咽しながら 叫んだ 。もう、どうしようもないと言う風に。  



挿絵(By みてみん)             「そして、どうしたんですか。お母さん。気をしっかり持ってください。」   昴がミリアを元気ずけた。 ミリアは、目を伏せた。それは言うのも恐ろしくおぞましい。・・・言葉。        「あの子は夜な夜な、黒ミサに出かけているかもしれないの。」     黒ミサ。悪魔を崇拝する者たち。そして 恐ろしい儀式。 デトレフの心の闇。       デトレフの氷のように冷たい態度はそのせいか。フィオナは思った。     挿絵(By みてみん)

読んでいただきありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ