武器庫
朝が訪れた。仲間達は、セシエルの突然の登場、ゼニアスの行方・・白き自由の翼・・白い虚無が関わっていると言う謎めいた宗教団体・・。に、ホロ酔い気分が覚め、思わず心が凍りつくが、眠気が急に襲い‥今日はとりあえず眠ることにした。
そして、8時間ほど時間が経ち・・皆が目覚めると、もう昼過ぎになっていた。軽い昼食を取り、アステルの邸宅のにある武器庫に、皆は今度の戦いに備えて(戦う事になるだろう。・・戦いたくなくても!)武器や防具を選んでいた。
フィオナが金色の飾りが付いた剣を手に取っていた。すでに薄いピンク色の頑丈そうな鎧に身を包んでいる。
「あたしはこれがいいわ。ふふふ」
その横では、セレーネが、露出が多い白いローブを手に取った。白いローブは、ところどころに金色の刺繍が施されており美しい品だ。
しかし、・・・「でも、これ胸がきつそうね。・・アステル・・もしや・・あんたが着てたの?・・」
セレーネがアステルの胸を見てニヤリと微笑んだ。
「ちっ違うわよ・・失礼ね!あんたこそ、そんな細身のローブ・・ はたして・・入るのかしら。」
アステルが・・思わず胸を隠しながら言った。
フウマが、三叉槍を構えた。すると「キューキュー(かっこいい)」ハイランスが焔を吹き出しながら鳴いた。ハイランスはフウマによく懐いている聖なる竜だ。
「ハイランス、こんな所で焔を出しちゃ駄目ござる。・・危ないでござる」
フウマがハイランスをたしなめた。ハイランスが反省したフリをし、「キュッ」と下を向いた。
「セシエル様・・どうですか」
「うんうん、似合うわよん。素敵よん。・・リカードんちゃん」
銀色の鎧に身を包み、長剣をかまえたリカードがセシエルに聞いた。それにニコリとセシエルが微笑みを浮かべ答えた。
ツキハと昴が何か話合いをしている。
「やはり。防具も武器も機能性が大事だが、デザインも大切だな。俺はそう思うよ。」
「そうですよね。ツキハさん。でも・・やっぱり使えるかどうかも大事だと思います。」
皆は戦いの準備していた。・・白い虚無を今度こそ追い詰めるために。
読んでいただきありがとうございます。・・